こんにちは!台湾3期の今村です。
今年の旧正月は2月5日。台湾では旧正月を祝うため、多くの人たちが1月末から2月初めに帰郷しました。
高雄出身の友人が実家に招待してくれ、一緒に旧正月を過ごしたので、その様子を紹介します。
・親戚やお世話になった人々への進物
旧正月前後は年末年始の挨拶で進物(禮盒)を送ります。送った分、もらうので友人の実家にも進物用の食べ物が溢れていました。友人も台東県関山にあるピーナッツバタークッキーを携えて帰郷していました。進物は急に必要になっても困らないようにコンビニやスーパーでも売られています。
・仏壇に食べ物をお供えし先祖に感謝
大晦日にあたる日(除夕)、自宅にある仏壇に夜食べる料理(年夜菜)をお供えし、家族で一年の感謝のお祈りをします。先祖にお祈りする前に外に向かい天の神様に祈りを捧げます。年夜菜にはいわれがあります。例えば、魚は中国語で「余(餘)」と同じ発音なので「年年有餘」(経済的にゆとりある生活ができるという意味)、鶏は台湾語で「家」と同じ発音なので家族みんなが幸せになれるとされています。写真にある緑の野菜は「長年菜」というもので長寿の象徴です。葉から根まで噛み切らず一口で食べるのが習わしです。
・近くの廟で地域を守る神様に感謝、自宅で家の神様に感謝
元日にあたる日(初一)は台東に戻り、市内で一番大きな廟「天后宮」にお参りに行きました。各自がお供え物を持参し、お金に見立てた黄色の紙(紙銭)の束とともに神様にお供えし、そのままお供え物を持ち帰り、食べます。紙銭は燃やすことでお供え物となります。
天后宮から友人宅に戻り、家を守る神様に感謝の念を伝えて最後は同じように紙銭を燃やして儀式は終わりました。
約1週間友人と過ごした中で、台湾の旧正月は神と先祖への感謝を中心としたものだということがわかりました。この貴重な機会を与えてくれた友人には本当に感謝です。