雨の町ボゴールに派遣されている難波江です。今週の授業で日本の「お箸」を紹介しました。実は、インドネシアでもお箸を置いている店があり、麺を食べる際に使う人もいます。「お箸」という存在は、インドネシアではすでに知られた存在です。
まずお箸について簡単に生徒に説明しました。そして「箸渡し」、「舐め箸」、「叩き箸」等、お箸のマナーを紹介しました。生徒に説明するためにお箸について調べましたが、思っている以上に多くのマナーがあり、私もとても勉強になりました。
みんなでお箸の使い方を練習した後、インドネシアの豆のお菓子を使って「豆つかみ」をしました。お皿からお皿へ豆を移すゲームです。お箸で掴んでそのまま口へ運ぶ子も。少し練習をした後、いざ本番。すでにとても上手に箸を使う生徒もいました。反対にひとつも掴めず、隠れて手を使って豆を皿へ移す子も。
最後に今回の授業の振り返りをみんなでしました。お箸を使うのは難しかったかと尋ねると、ほとんどの生徒は難しいと言っていました。生徒たちと日本とインドネシアのご飯を食べる際の違いを考えました。日本だと主にお箸を使いますが、インドネシアでは手を使います。ローカルのお店や、ナシパダンという料理の店ではスプーンやフォークがないことも多く、みんな手で食べています。
私もインドネシアに来てから初めて手でご飯を食べましたが、これが思った以上に難しいです。ご飯がぽろぽろ指の間からこぼれます。コツは3本指でご飯を押し固めることです。最近は、上達したので私も手を使って食べることが増えました。もちろん私にとってはお箸を使って食べる方が楽ですが、手を使って食べると、インドネシア文化に溶け込めた気がします。そしてなぜだか、ご飯がよりおいしく感じるのです。ご飯の食べ方ひとつとっても、日本とインドネシアでは文化が全く違います。ぜひ機会があれば、手だけでご飯を食べてみてください。