サワッディーカ!(こんにちは)。グラヌァンは乾季も終わりに近づき、毎日暑い日が戻ってきました。日本も春は出会いと別れの季節ですね。私の10カ月の任期も終わりに近づいてきました。本当にあっという間でした。 最後の授業では、タイ人も大好きな桜を新しい日本語教室に咲かせました。
みんなのおかげで、一足早く満開の桜が咲きました。
こんなにかわいい生徒と、私はもう一緒に日本語を勉強出来ないのかと思うと、とても寂しい気持ちになってしまいました。
でも、それ以上にこの10カ月で生徒たちはたくさんできるようになったことがありました。
日本語を専攻している生徒の中には、不本意ながら日本語専攻になってしまった生徒もいますが、どの生徒も私のことを「あゆみ先生」と呼んでくれました。はじめのうちは照れ臭かったけど、笑顔で接するうちに、先生も生徒もみんな笑顔になりました。そして、私はみんなにとってたった一人の先生なんだという自覚も芽生えてきました。みんなのためにもっと頑張ろう!と自然と力が湧いてきました。決して完ぺきではないけれど、少しでも日本語や日本の文化に興味を持ってもらえたのではないかと思います。
この10カ月、タイで暮らして改めて感じたのは「おかげさま」ということです。私が元気に活動できたのも、日本で待つ家族や国際交流基金の方々、タイで一緒に働いてきた先生方、かわいい生徒たち、温かい町の人たち、国際交流基金バンコク日本文化センターのスタッフの方々……みんなのおかげで、私は日本語パートナーズとして最高の活動をすることができました。長く生活をしていると「当たり前」になってしまうことが多いけれど、「おかげさま」の気持ちを忘れずに、これからも、たくさんの人に日本を好きになってもらえるように活動していきたいです。
「さよなら。」ではなく、「ごきげんよう、またね。」そして、サクラの咲くころにまたお会いしましょう!