15日間続く春節(旧正月)の最終日は元宵節。台湾の家庭ではランタン(灯篭)を飾り、一家団欒、円満でありますようにと湯圓(茹でたお団子)を食べる風習があります。各地の寺院では大きな灯篭が飾られます。その灯篭を一箇所に集め、一大観光イベントとして始まった台湾ランタンフェスティバル。毎年地方自治体を巡回し、30周年めの今年は初めて屏東県で開催されました。元宵節は台湾の交通部観光局(日本の国土交通省観光庁にあたる)が定めた「観光節―観光の日」でもあり、台湾ランタンフェスティバルは観光局主催で行われます。
開催2ヶ月以上前から屏東県内各地でイルミネーションが点灯し、まるで日本のクリスマスのようでした。(クリスマスのイルミネーションはほとんどありません)
潮州高校からは340人の生徒がボランティアに参加しました。 多くは入試が一段落ついて、授業の代わりにボランティアに行くことが許された3年生です。
ボランティアは会場まで一般客と同じシャトルバスに乗ります。屏東と高雄から1000台ものバスが運行していましたが、2時間以上並ぶ日もありました。
会場には各団体がカテゴリーごとに分かれて競うコンテストエリアがあります。潮州高校は高校部門で参加しました。
「生活科学技術」という科目を選択している生徒から有志が2ヶ月前から案を練り、先生の指導の下、試行錯誤を重ね冬休みに本体を作りました。最後の1週間はほぼ徹夜で制作したそうです。
見事に入選し、「甲級(3等賞)」を受賞。現在は学校のメインロビーに飾られています。
開会前、800万人と予想されていた来場客数は、延べ1200万人を超え、大成功に終わりました。「#我屏東我驕傲(屏東、私の誇り)」は開催中の流行語になりました。