バンコク西郊外にいるメグ(亀石恵)です。10カ月の任期中に、とてもお世話になった乗り物があります。ご紹介したいので、ご覧ください。私は「ノーエアコン赤バス」が大のお気に入りとなり、毎日の通学以外でもフル活用でした! 料金は、一律6.5B(約¥22)。どこまで行っても、この安さにビックリ仰天。そして数々のドラマがありました。
バスには「車掌さん」がいて切符をきってくれます。昔日本もこのスタイルだったのを、懐かしく思い出しました。車掌さんは10代にも見える若い方からシニアまで多彩な面々。渋滞のない時には速度80キロまでぶっ飛ばす路線バス。大揺れの車内を踏ん張りながら、彼女たちは乗客の間をまわります。
路線バスには「涼しいエアコンバス」もあります。こちらは距離別での料金(10 ~15B)。ですから「行き先」をタイ語で告げないといけません。赴任当初の私は「サンガジャーイ」といっても首をかしげられ、3度めにはタイ語で書いてもらったメモを出す!でやっと通じるという顛末。声調が違っていたようで、この声調を練習してからは、1回でスッと通じるようになりました。
バスには「お坊さんの指定席」があります。お坊さんは無料で最優先です。無知だった私は、車掌さんから大声で何かいわれてお坊さんに席を譲り、あとで「そうだったの」と意味がわかった次第です。 このように「ドラマと刺激、感動編」が、タイのバスです。チビッ子連れのママが乗車の時には、感動しました。ママの荷物を誰かが持ち、席は2席分がサッと空き、降車のときには別の誰かがエスコートして安全にドアまで同伴!ごくごく自然な流れに「日本では見られない光景だな」と大感動しました。みなさんも、ぜひこんな路線バスに乗ってみてくださいね。