新竹女子高校の日本語の授業は2時間続きで行います。そのうちの1時間は主に日本語パートナーズによる日本の文化紹介の時間にあてています。
4月には日本の伝統工芸の水引細工を取り上げました。水引と言えば関西地方では立派な結納品が有名ですが、結婚式のお祝い金封や正月のドアリースなど普段でも目にします。また贈答の時のラッピング文化が見られる日本では、ちょっとした気持ちを込めた小物や飾りの紐として、また趣味のアクセサリーにも使われています。文化体験で挑戦したのは、基本のあわじ結びと梅結びです。材料の水引やワイヤーは日本から調達しました。細かな作業なので苦戦した生徒さんもいましたが、全員完成!!できた作品はヘアピンにつけたり、栞にしたりと、工夫がみられました。
折り紙は文化紹介のテーマに合わせて、時々取り組んでいます。「日本人と桜」の紹介では5枚の折り紙でさくらの花を、「子どもの日」の時は鯉のぼりや兜などを折りました。また浴衣と茶道は文化体験の中の柱であり、2時間かけて行いました。浴衣は着方を紹介しますが、実際には多くの生徒さんに着付けをしてあげることがほとんどです。現地の日本語の先生(CP)も着付けを覚えて筋肉痛になりながら大活躍です。しかし、中には自らチャレンジする生徒さんも見られ、頼もしく感じました。茶道の体験では緋毛氈に見立てた布をフローリングの床に敷いて会場作りをしました。正座は慣れないようで大変そうでしたが、日本からの和三盆の干菓子と抹茶を喜んでもらいました。
反対に、私が体験させてもらったことは家庭科の手作り石鹸やハンドクリーム作りです。こちらでは街でオーガニックの石鹸の専門店があります。今まで市販のものを使っていて成分などあまり気にかけませんでしたが、説明を聞いて少し意識が高まりました。