こんにちは。ペナン州のセント・ジョージ国民中等学校SMK (P) St. Georgeに派遣されている庄村夢です。
マレーシアは多様な民族で構成されている国ですが、私の赴任先のCP(カウンターパート)の先生は中華系(仏教徒)、校長先生はマレー系(イスラム教徒)です。このお2人それぞれのご親戚の結婚式に、出席させていただく機会がありました。
中華系の結婚式は、たくさんのお祈りと儀式が行われます。また、縁起を大切にしていて、儀式の順番や言葉、祭壇へのお供え物などに細かい決まりがあります。厳かだけど和やかな雰囲気の中、1つ1つ儀式を進めていくことで、結婚ムードが盛り上がっていきます。私が一番面白いと思ったのは、2日目の朝、新郎が新婦の家に迎えに行くときのイベント。新郎は、自分の兄弟・友達と男性チームを結成して新婦の家に行きますが、新婦側の女性チームがクイズやゲームを用意しており、その難関を乗り越えるまで新婦に会えません。ようやくクリアして新郎と新婦がご対面し、そのあとも儀式が続きます。儀式とゲームを、大勢の親戚や友達がのんびりと見守っているのが印象的でした。
マレー系の結婚式は、お客さんがとても多く、賑やかでした。パーティはお昼前から夕方まで行われますが、時間はきっちり決まっておらず、好きな時に来て、食べて、おしゃべりをします。このパーティー、特に招待状をもらっていなくても、誰がいつ来てもいいそうで、延べ500人以上のお客さんが来るとのこと。途中、マレーシアの伝統楽器演奏や、シラット(伝統武術)の演技などが披露されました。私も校長先生のリクエストにより日本の歌を1曲歌いました。
中華系、マレー系の結婚式、スタイルは全然違いますが、たくさんの人が集まってみんなでお祝いし、幸せを分かち合うという共通点があるのかな、と思いました。もちろん私も、たくさんたくさん、幸せな気分をもらいました!