昨年10月以降、まともに雨が降ったことがなかった屏東ですが、5月とともに雨季に入ったようです。晴れていたかと思うと突然空が暗くなって、大雨になります。雨が降ると気温が下がり過ごしやすいですが、外に出るのが億劫になります。
台湾の高校は給食がある学校もありますが、潮州高校ではありません。どんなお昼ご飯を食べているのでしょう。お昼の様子をご紹介します。
お弁当を持ってくる生徒もいますが、冷たいお弁当を食べる習慣のない台湾。校内に蒸し器が設置されていて、持ってきたお弁当を温めています。
校内の売店で販売されるお弁当を買う生徒も多くいます。お弁当が冷めないようにお弁当屋さんは昼休み10分前に納品に来ます。
売店では「おでん」も売っています。余談ですが、おでんは「黒輪」、台湾語で「おれん」と発音し、日本語由来の言葉らしいです。「関東煮」ともいいますが、潮州ではもっぱら「黒輪」です。そして、この「黒輪」はメニューとしてのおでんだけではなく、魚のすり身、さつま揚げのような食材も指します。
おでんで生徒たちに人気の具材はもち米を豚の血で固めた「豬血糕(ズーシエガオ)」。ちょっとギクッとしますが、餅のような食感で、ほとんど味はありません。貧血対策にはいいかもしれませんね。
先日、カップ麺を持ってきて食べる生徒を見かけました。
また正門の隣に棚が設置されていて、お昼近くになると次々に生徒の家族が温かいお弁当を持って来て置いて行きます。
そして、午前の終業のチャイムとともに生徒たちがお弁当を取りに来ます。
朝お弁当を渡すのではなく、手作りやテイクアウトでほかほかのお弁当を毎日届ける父兄が少なくありません。雨の中お弁当を届けるご父兄やお弁当屋さん。台湾の人は雨に慣れていると言いますが、大変です。ありがたく今日もいただきます。