私は静岡の県立高校で教員を休職してタイにやってきました。タイの生徒に日本の高校生のことをたくさん知って欲しい、日本の生徒にも世界に目を向けて欲しい、そんな思いで日本語アシスタントをしています。
「持続可能な支援(交流)」がこの活動のテーマです。このナコンの町で日本の物を手に入れることは非常に困難です。現地にあるものを工夫して使って日本を紹介する、国際交流も一時的な交流ではなく私がいなくなった後も継続して交流が続くような支援を心がけています。
そのひとつが「暑中見舞ハガキを日本の高校生に届けよう」です。「日本には四季があります。タイではどうですか?」という質問の答えを「夏だけです」と予想していた私を、タイの生徒たちはまんまと裏切りました。彼らの答えは「Hot, Very hot, Very very hot , Very very very hot」でした。そうです、暑さにも段階があったのです。そんなタイと日本の夏をお互いに暑中見舞ハガキを交換して、「クールに過ごそう」をテーマに絵ハガキを作成しました。
日本人の夏のイメージは、すいか、花火、ひまわり、朝顔、かき氷、風鈴等があることを説明した時、「すいか」に多くの生徒の関心が集まりました。「なぜ?夏だけ?タイではすいかは1年中食べる」「すいかが夏だけなんて~(笑)」「まなみ先生はすいかが好きだからタイに来てよかった」そんな生徒たちの目線で異文化を捉えることができました。
「しょちゅうおみまいもうしあげます」習いたてのひらがな、漢字に挑戦する上級生それぞれのまだ見ぬ日本の高校生に思いを寄せて「涼」をクールに届けます。
日本の高校生に向けても、タイの日本語、文化を学ぶ生徒の様子を発信しています。両国の生徒にとって楽しい出会いと深い学び、そして持続していく交流の懸け橋となれるよう活動しています。