こんにちは。タイに派遣されている植田絢子です。
これを書いている今、日本ではお盆です。タイには四季がないので、季節を様々な形で楽しめるのは、日本特有の素敵なところだなと思います。ちなみによく「今タイは夏休みじゃないの?」と聞かれますが、タイの学校のお休みは4月と10月です。
さて今回は、タイの七夕まつりについてご紹介します。タイで七夕?と思われるかもしれませんが、日本語のクラスがある多くのタイの学校で、7〜8月の年中行事として行われているようです。私の派遣されている学校でも、7月5日に行われました。
七夕まつりは、毎年日本語専攻の高校1年生~3年生の生徒が主催します。私の学校では、1年生がゲームブース、2年生が劇、3年生が短冊や茶道体験コーナーと、学年ごとに担当が分かれていました。毎年開催されているため、生徒たちは段取りをよくわかっていて、先輩が後輩にアドバイスする姿も度々見かけました。学年を越え、団結して準備している姿はさながら日本の文化祭のようでした。
とはいえ、準備を本格的に始めたのは本番の1週間前。備品作りも劇の練習も間に合うの……?と勝手に不安に思っていましたが、タイの生徒たちはとにかく追い上げ力がすごいです。1日前まで何もなかったホールに、まつり当日には和室や笹、ゲームブースがきちんとセッティングされており、生徒たちのやりきる力に感動しました。
生徒たちの努力の甲斐もあり、七夕まつりはかなりの大盛況!たくさんの生徒や先生がホールに立ち寄り、短冊を書いたりお茶を飲んだり、まつりを楽しんでいました。
生徒の多くが日本に行ったことがないにも関わらず、日本に興味を持ち、日本の文化を理解して、遠く離れたタイでこんな形で体験しているというのは、NP(日本語パートナーズ)にならないと分からなかったと思います。NPとして、もっと生徒に日本のことを発信していきたいと強く実感させてくれる、忘れられないイベントになりました。