私は日本語コースの高校2年生(17名)の担任をしているカウンターパートの先生の家庭訪問に同行しました。そして、彼らの家庭訪問が最近(8月)やっと終わったので、今回は日本と違うタイの家庭訪問を紹介します。
「やっと終わった。」と言うのも、家庭訪問が始まったのは6月下旬。家庭訪問は毎週末行いました。
日本とタイの家庭訪問の違いその1
「生徒の手書きの地図を頼りに彼らの家へ向かう」。まるで宝探しのような地図、冗談かと思いましたが彼らの家はインターネット上のマップに載っていないため、この方法しかありません。正確な地図を書いてもらうため、地図を描く作業に授業で1時間使用しました。それでも読解不可能、道に迷って1日1件の日もありました。
その2「一人一人の家がとても遠い」。
家から学校まで片道1時間は当たり前です。駅もバス停もない場所でどうやって学校に来ているのかを尋ねると、まず家がある村を出るためのソンテウ(乗合バスで基本座れません)に乗り、村を出たら学校がある街中へ向かうソンテウに乗るそうです。中には隣の県へ行く長距離バスに乗らないと学校へ行けない生徒や、放課後は村の入り口から家の方角へ向かうソンテウがなく、真っ暗闇を1時間歩いて帰る生徒もいます。本当は学校に来ているだけでも褒めてあげたいです。
その3「家庭訪問はとてもカジュアル」。
私の服装を見て違和感を感じる方がいると思います。しかし、これで良いのです。家庭訪問終了後は、手土産に庭に成ったマンゴーを頂き、「今度うちに遊びに来てね。」「いつでもご飯食べに来て。」と生徒の親に言われます。そして、生徒自身が家庭訪問で先生が家に来るのをとても楽しみにしています。日本とは大きな違いですね。
この経験で彼らのことをまた少し理解することができました。日本語パートナーズという立場になり3ヶ月、彼らのことを理解してこそ私がこれから出来る事がたくさんあると思います。残り7ヶ月、1日1日大切にします。