こんにちは!植田絢子です。
この5ヶ月間、授業、日本語クラブ、七夕まつりなど、様々な場面で生徒たちと関わり、色んな経験や感情を共有してきました。今日はその中でも、一番最近行われた「日本語コンテスト」のお話をします。
日本語コンテストは毎年タイの各地で行われている大会です。種目はディクテーション、辞書引き、朗読、スピーチ、日本事情クイズの5つ。バンコクでは8月に地区大会、9月に全国大会がありました。
8月の地区大会は、本番の2週間前から放課後の練習が始まり、CP(カウンターパート)先生はもちろん、昨年入賞した卒業生も学校に来て指導に励んでいました(私はディクテーションの指導を担当)。生徒たちは本番の直前まで練習を重ね、短期間で本当によく頑張っていたと思います。
地区大会当日は、私も審査員として見守っていたのですが、生徒たちの緊張感と本気度が伝わってくる、熱い戦いでした。結果として、赴任校からはディクテーションと辞書引きで全国大会に進めることに!辞書引きは当初とても苦戦していたので、生徒たちの努力が実を結んで本当に嬉しかったです。
それから1ヶ月が経ち、迎えた全国大会の日。会場入りした生徒たちは少し緊張している様子でしたが、今回は審査員ではなかったので、生徒を信じて待つばかり。しかし残念なことに誰も入賞は叶いませんでした。「負けちゃった」と言って帰ってきた生徒を労いながら、「先生がもっと教えてあげられれば」とつい自分を責める発言をした私に、「でもここまで来られたからすごいじゃん」と生徒が一言。生徒の口からそんな言葉が出て来て驚くのと同時に、逆に私が励まされてしまいました。
たとえ結果はついてこなかったとしても、生徒が良い経験だったと自信を持って言える。そう思ってくれたことがとても嬉しかったし、勝ち負けだけではない、コンテストに挑戦することの大切さを改めて教えてもらった出来事でした。