シンチャオこんにちは。ベトナムに派遣されている佐藤博昭と申します。現在ハノイ市の中学校2校で活動しています。今回、CP(カウンターパート)の先生の理解と連携があってこそ、生徒に好評だったと思えることをお伝えします。
それは活動を開始してから2ヶ月を迎えたある日、CPから日本料理体験としてカレーとお好み焼きの調理体験を行ってほしいと頼まれたときのことです。確かにそれらは私自身たまに作っている料理であるとは言え、何とかなるとは思えませんでした。
幸いにしてハノイには日系の大型スーパーがあり、カレールーとお好み焼きソースは手に入ります。しかし、約50人×7クラス分を前に自分はどこまでできるだろうか。時間は足りるのか。場所は普通の教室だし、生徒が包丁で怪我でもしたらそれこそ大変。
そんな疑問や不安をCPにレシピを示して相談したところ、私はカレールーとソースを準備、生徒は材料と調理器具を持参、包丁は使わず材料は家で切ったものを持ってくる、時間は2コマ分(90分)などの提案をいただき、課題は解消できました。
はたして調理体験の当日、想定どおりに行えるのかドキドキでしたが、生徒は準備万端でやる気満々、CPも終始様子を見て回ってくれたので、結果的には好評のうちに無事終えることができました。
この後、生徒の間でも話し合いが始まりました。
また、おみくじやあみだくじを紹介したときのことです。これらはベトナムの生徒には初めてのもの。大吉が最も良くて凶が悪いと言ってもピンときません。
そんなとき日本に滞在経験のあったCPは、実践者・通訳者として、自分はおみくじで凶を引いてしまったことなどのエピソードを交えて生徒の関心を高めてくれました。あみだくじも、ずっと生徒の横に立って指南するほどの熱心さです。
これらを通じて、CPを信頼して相談することで連携が深まり、生徒とのコミュニケーションも上手くいくことを私自身が体験できたように思います。