こんにちは!
私はいつも赴任地について記事を書きますが、今回はテーマを変えて書きます。
実は、タイ社会では人口の急激な高齢化が起きています。
少し意外ですよね?私も、東南アジアの平均年齢は日本よりも若いと認識していました。事実、日本の平均年齢は約46歳、タイは約38歳です。
しかし、日本よりタイのほうが、高齢化社会になるスピードは速いのです。2035年には人口の21%が65歳以上になる予想です。
そんな中で、タイでも介護が重要なキーワードになっています。
実際に、私のCP(カウンターパート)の先生も、お母様の通院に付き添うために、前期に1週間ほどお休みしたことがありました。
また、他のNP(日本語パートナーズ)のCP先生も、ご両親の病院への同行で欠勤したという話を数名から聞きました。
タイの高齢者とお話しする機会は少ないのですが、タイの高齢化を感じる瞬間でした。
そして今月も、手術のために車で3時間のバンコクの病院に入院したお母様に、CPの先生は付き添っています。
最初は驚きました。親の介護でお仕事を休むことができるのだ、と。
私はまだ日本での就労経験がないのですが、調べたところ、日本では介護が必要な人が家族の中に1人いる場合、最大5日間仕事を休むことが許されています。
CP先生は校長先生から、今期だけでも2週間のお休みをもらえたそうです。
タイでは、親を尊重する考え方が根強くあり、子どもが親の老後を見ることが当たり前と考える人が多いそうです。そういった考え方の違いにもよるのかもしれません。
日本でも、介護のために休暇がもらえる環境がもっと整えばいいのに、と思いました。
一方で、タイでは「介護は子どもやその家族がするもの」というイメージが強い故に、日本よりも介護サービスを利用することに抵抗がある人が多いようです。
タイと日本、どちらも同じ問題を抱えているからこそ、引き続きノウハウの共有ができれば双方がより良い社会になる、と期待しています。