ベトナムはSắp(もうすぐ)Tết(テト)を迎えます。テトは、日本でいうお正月です。 テトには家族が集まり、新年を祝います。 おせち料理や鏡餅、お年玉の文化もあります。 お正月の文化紹介として、ハノイの高校生が、日本の神社(Miếu)でお参り(Đi lễ)し、おみくじ(Bốc quẻ)を体験しました。
お参りの説明を始めたとき、生徒から「神社とお寺は何が違いますか?」との質問がありました。 私は、「神社(日本語)→Miếu(ベトナム語)→神さま(日本語)→God(英語)、寺(日本語)→Chùa(ベトナム語)→仏さま(日本語)→Buddha(英語)」と、日本語、ベトナム語、英語を駆使して説明しましたが、日本文化を語るためには、「表面的な見方ではなく深く文化を理解し、ベトナムの文化も踏まえて説明しなければならない」と痛感しました。
次に、「二礼・二拍手・一礼」の日本式参拝方法を体験しました。
ベトナムの人々は参拝時に手をたたきませんが、二拍手の時にも生徒全員のタイミングが合い、大きな音が響いていました。
参拝後は、生徒が自分たちで作った「おみくじ」を引きます。「各自のお願い」を色紙に記述し、いったん回収して番号を付け、割りばしで作った「くじ」を引きます。
おみくじ作成時に、3年生から「合格は漢字でどう書きますか」の質問がありました。
新年になると高校3年生は大学受験が始まります。この受験文化も日本と同じですね。
巫女さんの役はCP(カウンターパート)の先生にお願いしました。生徒は順番にくじを引き、CPの先生から「おみくじ」をもらいました。 何番かな? 何が書いてあるのかな?
絵を描いたおみくじもありました。 生徒の参拝時には、私も「生徒の夢が叶いますように、来年も良い年になりますように」と、思わず呟いていました。