みなさん、こんにちは!西スマトラ州のブキティンギという市に派遣されている伊原瑞穂と申します!ブキティンギは観光地として有名で、とてもすてきなところです。しかし、道端にゴミが投げ捨てられているのをよく目にします……。
捨てるものを何か別のものとして再利用できないか、と日々考えていたところ、カウンターパート(CP)の先生から「きめこみ」の話を持ち掛けられました。
……というわけで!今回は日本語クラブで行った日本の伝統的なリサイクルアート、「きめこみ」について少し紹介したいと思います。
【材料調達編】
きめこみは、本来であれば捨ててしまう布の切れ端を材料として使います。布の切れ端を求めて、まずは仕立て屋さんへ向かいました。実はこの仕立て屋さん、歴代の“日本語パートナーズ”ご用達のお店なのだそう。仕立て屋の店主さんは「どうせ捨てるから」と大量の布の切れ端を譲ってくださいました。インドネシアの伝統的な布であるバティックの切れ端もいただきました。
【試作編】
実は、CPの先生の口から「きめこみ」という言葉を聞くまで、私はその存在を知りませんでした。ですから、0の状態からのスタートでした。試行錯誤を重ね、CPの先生の協力のもとになんとか形にするまでに至りました。ほっ……。
【日本語クラブ編】
来たる当日、生徒達は思い思いの布を選んで制作にとりかかりました。
下絵は、桜・富士・着物の3点を用意しましたが、自力で下絵を描いた生徒もいました。
工程が多く、集中力を必要とする作業でしたが、生徒達は一生懸命に取り組んでくれました。
そして完成したのはオリジナリティにあふれる作品たち!!
リサイクルをテーマとして始めた活動でしたが、結果として、日本の文化である「きめこみ」とインドネシアの文化である「バティック」のコラボレーションとなったことに、文化の架け橋の可能性を感じました。完成した作品を家に飾って、日本のことをたまーに思い出してくれると嬉しいな~。