この写真を見て下さい。
2年前にプライベートで初めてベトナムを訪れ、この写真を撮った時、私は途方に暮れていました。実は、ホテルに帰ろうと一度外に出たのですが、青信号にも関わらず、大量のバイクに負けて横断歩道を渡ることが出来なかったのです。どうすることも出来ず、一度ショッピングセンターへ戻りました。日本では全くなかった「横断歩道を渡れない」という経験に私は衝撃を受けました。
このように赴任前に衝撃を受けた私ですが、事前に体験出来て良かったと思いました。今回は私の普段の移動手段を通じて、皆さんに知ってほしいベトナムの交通事情を紹介します。
ベトナムは日本のように「歩行者優先」の文化はありません。徒歩で移動する場合は、歩行者信号が青でも注意して横断歩道を渡る必要があります。道路が込んでいて、歩道を走るバイクに出会うこともよくあります。常に油断出来ません。
歩行者の時はとても怖いバスですが、通勤にはとても便利です。バスでの移動の時にはTìm BuýtというハノイバスのアプリやGoogle Mapを使ってバスのルートや現在地を調べています。
ほとんどのバスがどこまで乗っても7,000ドン(=約35円)と安いです。バスを利用する際の注意点は乗り降りをする時です。停留所で乗り降りする場合、バスが完全に止まらないことが多いので、素早く乗り降りする必要があります。
特に降りる場合は、バスとバス停のわずかな隙間をバイクが通ることもあるので、周囲を確認しながら素早く降りる必要があります。
2年前には横断歩道さえ1人で渡ることが出来なかった私ですが、今では大きな道や信号がない道でも周囲をよく見て自分のペースで渡ることが出来るようになりました。そして、バスを使うことが出来るようになり、さらに行動範囲が広がりました。私が体験したエピソードは1つの例ではありますが、これからベトナムに来る方、事前に交通事情を知っておくことをお勧めします。