今回は私がよく利用しているSUROBOYO BUSについて紹介したいと思います。
SUROBOYOとはジャワ語でスラバヤの意味で、このバスはプラスチック廃棄物削減を目的に2018年からスラバヤ市で導入され、500mlのペットボトル5本、1.5ℓのペットボトル3本、もしくは240mlの小さいカップ10個のいずれかがあれば無料で乗ることができます。(正式には2時間以内であれば他のバスの乗り継ぎや、2回乗ることもできます。)また、ペットボトルがたくさんある場合は、チケット交換所で専用のシールを貼ってくれるチケットと交換することもできます。これらの集められたペットボトルはより有用な材料へのリサイクルのために販売されます。
バスは6時から22時まで走っており、スラバヤ市内で4つのルートがあります。また、来る時間は決まっておらず、アプリからバスの現在地を確認して自分が乗るバス停にいつ頃来るかを考えて利用します。バスの時間が決まってないからこそ、バス停の場所を間違ってしまった人をバス停に着くまで待ってくれるなど、インドネシアの温かみを感じる場面もありました。
座席にも特徴があります。前のピンクの座席は女性専用席、後ろのオレンジの席は男性用の席ですが混雑している時は女性も後ろの席を利用することができます。男女で座席を分けているのは痴漢防止のためだそうです。
インドネシアではゴミの分別はほとんどなく、道にもたくさんのゴミが捨てられています。日本でごみを分別する癖がついていた私はペットボトルのゴミをどうしても燃えるゴミと一緒に入れられず困っていましたが、ペットボトルを使って更に無料で移動することができ一石二鳥の喜びを感じています。
しかしバスのルートが少ないので行ける場所がある程度限られてしまうこと、バスの乗り換えで長く待たなければならないなどの課題もあると感じました。
この取り組みを機に、インドネシアでも楽しくゴミを分別し、皆が環境に良い生活を送っていけたらなと思います。