こんにちは!ジャカルタの西、タンゲランに派遣されている難波志帆です。帰国まであと一か月を切りました。振り返ると本当にあっという間で、一日一日をより大切に過ごさなければと感じる日々です。
私はこの日本語パートナーズで初めて外国に長期滞在をしてみて、自分が「日本人」だということを改めて意識しました。フレンドリーで温かい人々がいる「インドネシア」を好きになると同時に、美しい四季を持ち、真面目で気遣いのできる人々がいる「日本」を好きになりました。そして何より、生徒へ日本語を教えるうちに「日本語」の素晴らしさを感じることができました。
私はインドネシアでも、年上の人には丁寧な言葉づかいをしたいと思ったのですが、インドネシア語には敬語表現がほとんどないことを知りました。また、自分の気持ちを正しく伝えたいと考え、インドネシア語の先生に質問したところ、非常に簡単な文章に訳され拍子抜けしてしまうこともありました。そしてインドネシア語の文字は、英語と同じアルファベットを使います。
このようなインドネシア語のシンプルな特徴を知るうちに、私は日本語の難しさと素晴らしさを意識するようになりました。日本語にはひらがな、カタカナ、漢字があり、漢字には複数の読みや意味があります。敬語や動詞の活用の多さなどもあり、日本語は本当に難しいと様々な人から聞きます。
しかし、良さもあります。それは日本語が持つ奥深さ、複雑さです。多様な表現があるからこそ様々な状況が細かく表現できます。人々の心を繊細に表現できます。だから自分の気持ちを正確に伝えたり、人の心を慎重に慮ることができ、多くの真面目さや優しさが生まれるのだと思いました。私は日本語について、こんな新たな発見があるとは予想していませんでした。このような気づきを得られたという点からも、インドネシアに来ることができて、良かったなと心から思っています。