こんにちは。南ジャカルタ市に派遣されている桝満明佳です。先日、振り返りワークショップも終了し、いよいよ帰国まで1か月を切りました。
さて、私の派遣先校の1つであるSMAsumbangsih高校では、先週、ujian praktek(実技試験)週間でした。理科科目や美術、インドネシアらしい宗教の科目まで実技で試されます。私は、日本語以外の科目で、音楽と体育、英語、インドネシア語の実技試験を見学させてもらいました。
中でも1番印象に残ったのは、英語の試験でした。英語の試験は、先生と生徒の一対一で行われます。生徒が自由にテーマを決め、その内容について全て英語でスピーチします。
私が驚いたのは、殆ど全ての生徒が自分自身の悩みについて先生に打ち明けているということ。その悩みとは、主に家族や友達との関係性などについてです。更に衝撃的だったのは、数名の生徒がスピーチの途中で涙を流していたことです。普段、いろいろな話をしてコミュニケーションをとってきたつもりでしたが、私が知らない彼らの一面がまだまだあることに気づかされました。
学校に行くと「はるかせんせいー!こんにちはー!」といつも元気な笑顔で挨拶してくれる生徒たち。この言葉と笑顔の生徒たちを見ただけで私の中にあるネガティブな思考や蟠りといったものは全て消え去ります。そして、私にとって「行かなければならない」場所であった学校という存在がいつしか「行きたい」場所に変わったのは、紛れもなく派遣先校の生徒たちのおかげです。
そんな彼らが普段見せることのない一面に衝撃を受け、私は黙って聞くことしかできませんでした。私は彼らに直接的には何もしてあげられないのかもしれないですし、残りの派遣期間も1か月程だけれど、最後まで大好きな生徒たちと真摯に向き合っていきたいと思うのです。だからこそ、明日からの学校も「おはよう!selamat pagi!」と笑顔で行きたいと思います。今度は私の笑顔で生徒たちの今日を紡ぐ1本の糸になれるように。