サワディーカー(こんにちは)!
タイでの10か月の赴任を終え、日本に戻ってきました。
トイレでトイレットペーパーをゴミ箱に入れそうになったり、バスを降りるとき入口から降りたくなったりと、まだタイでの生活の癖が抜けきれませんが、日本の生活に体がなじんでいくことに、少し寂しい気もしています。
さて、春は別れの季節。先日、赴任校でも高校の卒業式が行われ、私も参加させていただきました。
赴任校の卒業式は日本のものと全く違っていました。
卒業式の日、卒業生は朝から準備で大忙しです。
まず、卒業式でかぶる王冠やたすき、お気に入りのぬいぐるみなどを用意して本番に備えます。
そして、プレゼントを周りの人に配ります。プレゼントは首から下げられる写真カードやお菓子の詰め合わせ、マスコットキャラクターなど、自分で考えたものです。
びっくりしたのが、先生方の出席が任意だということ。赴任校には200名以上の先生がいらっしゃるのですが、参加されるのは担任の先生など卒業生に関わった先生のみでした。
どうやらタイの卒業式は、生徒自身が楽しむためのイベントの様です。
さて、会場でしばらく待っていると、タイの民族音楽の演奏がはじまりました。いよいよ卒業式です。
卒業式では、タイ国王へのお祈り、学校生活のムービー鑑賞、仏教の教義の復唱などが行われました。
最後に、先生が「幸せが訪れますように」と願いながら、生徒の手首にサイシン(白い糸のお守り)を結びます。結びながら色んな事が思い出されて、生徒と一緒に泣いてしまいました。
別れの場面で、私はいつも縁について考えます。
“日本語パートナーズ”の活動を通じて、たくさんの方と知り合うことができました。
皆さんに感謝すると同時に、この縁を大切に育てながら少しでも恩返しができればと思っています。本当にありがとうございました。