はじめまして。台湾桃園市派遣の太田です。寿山高校で活動する日本語パートナーズ(以下、NP)です。よろしくお願いします。
「避難一時帰国」中ですが、帰国前に実施した日本文化紹介を報告いたします。
学校での日本語学習において、生徒たちが最も活発に参加するのは『日本文化体験』の授業の時です。その中でも生徒自身が手を動かして行うものは人気があります。浴衣着付け、たこ焼き作り、つまみ細工作成などの体験は普段以上に生徒たちが活発になり紹介していても楽しいです。
今回は、つまみ細工の紹介および作成について報告いたします。
つまみ細工は、正方形に切った布をピンセットでつまみ、花や蝶などの形を作る、江戸時代から伝わる伝統工芸です。発祥は京都と言われており、女官や女中が着物の切れ端で作ったものが、江戸に伝わったとされています。
つまみ細工で作られたかんざしや髪飾りは、舞妓さんや七五三などで現在も多く使われています。
浴衣や茶道などは毎年紹介しているので、私が新たに紹介したかった日本文化のひとつです。
事前準備としてYoutubeで作成手順を見せて、布の切断を宿題としました。最終的に正方形への切断を学生の宿題としましたが、配布する布も切断が必要なのでクラス数が多く学生が多いのでNPの準備も時間が掛かります。
当日は6枚の布から花びらを作成し接着し花形に作成させます。花を作成した後、ピンで接着して完成です。
今回はつまみ細工でヘアピンの花飾りを作成しました。男子学生もいましたが、思った以上に熱心に作成していました。つまみ細工ヘアピンは、完成品を持ち帰ることができるので、身近な日本文化作品となり、生徒にとっても良い記念となったようです。