派遣期間:2018年8月~2019年3月
私は2年前の今頃、インドネシアのジャカルタ近郊にあるボゴールという街で、日本語パートナーズ(NP)の活動に奮闘していました。もう2年も前かと思うと月日が経つのはとても早いと実感します。
私は2020年2月からインドネシアで働いています。NP参加以前は日本で働いていましたが、この活動への参加をきっかけに新しいことに挑戦したいと考え、NPとしてインドネシアに派遣される前に前職を退職しました。NPとしての活動を終えた後どうするのかはいつも頭の片隅にありましたが、私の場合、活動中は帰国後のことを真剣に考える余裕が無く、求人を検索する、企業にアプローチをするなどといった就職活動は特にしないまま日々が過ぎていきました。
NPの任期を終えて帰国する間際に大学時代の恩師がインドネシアを訪れると聞き、ジャカルタで会うことになりました。ジャカルタに行けばきっと美味しいものが食べられるな……と軽い気持ちで参加した食事会でしたが、その際に同席した母校の先輩から現地で働くことについてお話を伺いました。この時に初めてインドネシアで働くということを真剣に考えました。現地で働くことの具体的なイメージやきっかけは滞在時に得ましたが、帰国後に家族や周囲に相談をしてから心を決めたため、履歴書の作成、スカイプ面接、渡航までの書類のやり取り等はすべて帰国後に日本で行いました。
思い返すと、2017年に派遣校決定の通知を見た時、派遣地がジャカルタ近郊だったことを一瞬だけ残念に感じました。なぜなら、当時の私は日本人がなかなか訪れることのないような土地での活動の方がより貴重な経験が出来るのでは、と安易に思っていたからです。しかし、今振り返るとどこに派遣されたとしても自分次第で様々な機会を得ることができるのではと感じています。
私は教員や日本語教師の資格を持っていませんが、以前から学校で働きたいという思いがありました。この念願が叶ったのもNPとして教育や学校に関わった経験があったからだと思います。
新型コロナウイルスの流行により世界中がこのような状況になり、せっかく戻って来たインドネシアでの生活を不安に思うことや、以前とは違う閉塞的な日々を嘆くこともありますが、どこに居ようと今、私に出来ることを大事にしようという信念のもと、またこの地で新しい生活を始めています。