派遣期間:2016年8月~2017年6月
私は、2016年8月から2017年の6月まで、ベトナムのブンタウ市の2つの高等学校で、日本語パートナーズ(NP)を務めました。生徒たちの日本語への熱意とベトナム人の優しさに、1年があっという間に過ぎてしまいました。
帰国後、NPとしての活動時はベトナムの生徒たちに「外国人のための日本語」ではなく「日本人向けの国語」を教えていたのではないかと自問自答するようになりました。
きちんとした「外国人のための日本語教育」に取り組みたいとの思いから、一念発起して日本語教師養成学校に1年半通い、今年2月にその資格を得ることができました。その間、ボランティアであっても高いレベルの支援が求められていることに改めて気づかされました。
お世話になったカウンターパートの先生とは、今でもSNSで情報のやり取りを続けています。日本語の使い方など気づいた点について、メールで根拠を示しながらアドバイスすることにしています。ここでも日本語教師養成講座の授業で学んだことが大いに役立っています。現地の日本語教育に少しでも力になれたらこんな嬉しいことはありません。
また、ベトナムで関わった生徒たちが日本に留学していますので、折を見て食事等をしながら近況を聞き、心身のケアに努めています。最近では、生活に役立つ情報を市役所や大学などから集めて、アドバイスを行っています。大学生となった元生徒たちが、大学のカリキュラムを無事修了できるよう祈るばかりです。
私は、千葉県市川市国際交流協会が行っている日本語教室(毎土曜日)での日本語指導にも取り組んでいます。そこには世界各国・地域からやってきた20名を超える外国人子女が通級しています。学年は、幼稚園年長から中学3年生と幅広いです。
地域の小学校の一室を借りて開いている関係上、新型コロナウイルス感染症拡大による休校措置を受け、3月から6月までは閉級せざるを得ませんでした。7月からは時間差を設けて指導を再開しましたが、今後、インターネットを介した支援の在り方などについて、バージョンアップしていく必要がありそうです。
また、外国人子女が在籍するクラスへの学級支援にも入りましたが、「ボランティアとはいえ部外者の学校内への立ち入りお断り」のお触れが出て取りやめになっています。こんなところにも新型コロナウイルス感染症の影響が出てきますね。
新型コロナウイルス感染症の影響と言えばもう一つ、昨年11月、インドネシア・メダン市の日本語学校へ、指導者・生徒対象の日本語教育ボランティアに行ってきました。この4月から、再度日本語教育ボランティア活動に取り組むことになっていましたが、ビザの発給中止のあおりを受け、今だ自宅待機の状態が続いています。一日も早い新型コロナウイルス感染症拡大の収束を待ち望んでいるところです。