派遣期間:2017年7月~2018年3月
日本語パートナーズ(NP)としての活動を終え、桜の咲くころフィリピンから帰国しました。妻はJICAシニアボランティアで南米ペルーにいるため、別府の我が家(愛称:的野丸)でひとり暮らしです。そんな中、NP同期の5人が的野丸に来てくれました。みんなで別府観光の後、阿蘇から熊本へ、同期の荒巻さんを訪ねました。私たちフィリピン4期は仲が良いのです。
フィリピンから帰国した年の2018年9月、妻のJICA任地であるペルーのリマに行くことにしました。妻の仕事は幼児水泳の指導で、水泳連盟のプールが職場。私の仕事は妻の活動を支援すること、つまり炊事・掃除・洗濯・買い物・相談、話し相手、共同作業などなど。何があるかは行ってからのお楽しみ。
ペルーでの日々を過ごすうちに、縁あってアーティストの青年とテレビプロデューサーの女性に日本語を教えることになりました。彼らは恋人同士。週2回、彼らのデートの段取りをするような時間割で、私が日本に帰国するまで1年以上日本語のレッスンが続きました。テキストは文法解説の多い「げんき」英語版を使用。私は彼らからスペイン語とペルー生活を学びました。
ペルーに着いて約半年が過ぎた頃、日系のラ・ウニオン学校から日本語授業のボランティアの話があり、週2日お手伝いすることになりました。仕事はフィリピンでのNP活動とよく似ていたので、すぐに馴染めました。日系の私立学校なので日本語は必修、生徒は小学1年から中学5年までの一貫教育で11年間日本語を学びます。教科書は国際交流基金(JF)の「まるごと」スペイン語版を使用し、日本語教師は10人以上います。私に期待されているのは「日本人だからできる授業」のようなので、妻と「日本文化の特別授業」の計画を立てました。学年ごとにふさわしい11のプログラムを考えて、全クラスで実施するのは準備も大変でしたが面白い経験でした。
さらに、その年の9月にはNP同期の柳さんと荒巻さんが日本から応援に来てくれました。柳さんには書道、荒巻さんには着付けと日本舞踊の特別授業をしてもらいました。感謝。
NP活動の経験やNP同士の絆が大変役に立ったペルー生活を終え、2020年1月に帰国しました。すぐに新型コロナウイルス感染症流行のため在宅生活でしたが、12月から別府市の小学校で、念願の外国人学童授業の支援ボランティアをすることになりました。今後も留学生、子供達の支援やそれに携わる若者の応援をしたいと思っています。