8月下旬からジャカルタ郊外ボゴール県のチレンシという街の専門高校で活動をはじめ、早や1か月半が過ぎました。メインストリートはジャカルタと変わらぬほどの交通渋滞ですが、一筋脇道へ入ると、鶏があちこちに歩き回る、のどかな風景が広がっています。
私が派遣された専門高校では日本語の授業は11年生(高校2年生)のみ、週1回だけしかありませんが、毎週火曜日の放課後、日本語クラブがあります。ここには、学年を問わず、日本や日本語に関心の高い生徒たちが集まってきます。これまで数回、オンラインで、短時間ですがインドネシアと日本間の交流会をやってみました。私が以前勤務していた高校の先生の協力のもと、その高校の生徒数名とこちらの日本語クラブの生徒間で、相互にQ&Aを日本語で行いました。
生徒は、翻訳アプリを駆使しながらではありますが、一生懸命頑張ってくれました。彼らにとって、リアルタイムで日本の高校生とコミュニケーションを交わすのは、人生で初めての体験です。生徒たちはかなり緊張していましたが、そのドキドキ感がこちらにも伝わって、楽しいひと時でした。
別の日には、英語教師をしている私の教え子の協力を得て、彼の高校の部活動(ブラスバンドと弓道)の様子をオンラインで紹介してもらいました。弓道部の生徒が的に矢を射るシーンでは歓声が上がりました。
また、東京在住の別の教え子の協力で、東京に関する生徒の質問に答えてもらうという交流会も行いました。そちらも生徒にとっては興味深かったようです。
さらに、私の小さな孫たちもオンライン交流会に参加してくれました。小2と3歳の孫たちのあどけない受け答えに思わず微笑んだりと、生徒たちにとって楽しい時間になったようです。
私は情けないほどのIT音痴ですが、コロナ禍で日本語パートナーズの派遣前研修がZoomを使用したオンライン研修になったおかげで、少しだけZoomの活用ができるようになりました。今ではそのことに、感謝しています。
今後も、日本のさまざまな人々のありのままの生活場面や日本文化をZoomで紹介し、生徒たちに日本人とのリアルタイムのコミュニケーションの機会を与えることで、ますます日本や日本語に興味を深めてもらいたいと思っています。