最新情報はこちら 最新情報はこちら

ヒンドゥー教のお正月を迎えるにあたって

Selamat tahun baru!明けまして、おめでとうございます!
バリ州デンパサール市に派遣されている、玉置華子です。

私のCP先生(現地の日本語の先生)はヒンドゥー教を信仰されているので、今回はそれにまつわる儀式の一つを紹介します。同教では3月中旬に、新年「ニュピ」を祝います。
ニュピを迎えるにあたって、大親族や村単位で“良くないもの”を海の神様に受け取ってもらい、身を清めます。その儀式を「ムラスティ」と言います。

まずはビーチ沿いの寺院に、大親族が集まり、祈りを捧げます(約30名?)。

CP先生のお母さん

CP先生と娘さん

みんなで座り、各自が持参した花冠の花びらを3つに分け、祈るたびに一つずつ掲げます。親族の代表の方に、聖水を頭にかけていただき、手で水を受け・頂く、配られる(聖水に浸かった)米を3粒ずつ額と喉元に付け、1粒だけ食べます。その後、ビーチに移動します。

ビーチ沿いの寺院でお祈り

儀式は、約4時間。幸いにも天気が良く、陽光が燦燦(さんさん)と降り注ぎます。

ビーチでのお祈り

ビーチでは再度、捧げものをし、祈り、聖水を頂きます。
儀式中盤。「ガムラン」という伝統楽器を親族の青年10人くらいが最後列で演奏しているのですが、段々テンポアップします。それに合わせて、最前列の方々が踊ります。

最後は、海の淵まで移動し、祈ります。観光客は目を奪われていました。同じ空間ではあるものの、その時そこに存在する意義はそれぞれ。ほぼ一日の半分をヒンドゥー教の方々と過ごしたことになります。おこがましくも執り行う方々に思いを馳せ、「“大切にしてきた精神”を、バリ島の人々から無くしたくないのかな」という感覚を得ました。私の参加を受け入れてくださったことに、感謝します。忘れられない、素晴らしい経験になりました。

海の神様にお祈り
Writer
インドネシア バリ
玉置 華子さん

この人の書いた他の記事

インドネシアの記事

よく読まれている記事

PAGE TOP