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地震が来たらどうする?

Wilujeng siang(こんにちは)!インドネシア18期、西ジャワ州プルワカルタ県に派遣されている大川由生子です。

今回は、派遣先の高校で実施した地震のシミュレーションについて紹介します。

2022年11月21日、プルワカルタ県と同じ西ジャワ州のチアンジュールでマグニチュード5.6の地震が発生しました。
この地震によってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

地震が発生したとき、私は学校で授業をしていました。幸いにもプルワカルタ県ではさほど大きな揺れはなく、学校での被害もありませんでした。ただ、地震を体験するのがほとんど初めての生徒達は大パニックで、教室の外に飛び出す生徒もいました。

まだ余震の不安もあるなか、後日、校長先生から「今後のために、生徒に地震について授業をしてほしい」との依頼を受けました。校長先生は、日本の地震教育について本を読まれたことがあったそうです。日本での経験を生徒にシェアしてほしいとの依頼でした。
そこで、日本語の先生と相談し、日本語の授業で地震のシミュレーションを行うことにしました。さらに、後で他の生徒にも見てもらえるよう、動画も作ることにしました。

授業では、まず、インドネシアと日本の地震について考えました。インドネシアでの地震については先生や生徒に経験を聞き、私は東日本大震災の話をしました。地震の後に津波があったこと、遠く離れた地域でも大きく揺れたこと、災害時でもパニックにならず多くの人がきちんと列に並んでいたことなどを話しました。イスラム教にも困った時こそ助け合うといった考えがあるそうで、生徒は興味深く聞いてくれました。

授業の様子

日本の避難訓練での合言葉「おはしも(おさない、はしらない、しゃべらない、もどらない)」を紹介した後で、避難のシミュレーションを行いました。
地震発生後は姿勢を低くしてまず頭を守り、地震がおさまったら、校庭に避難するという流れです。

カバンなどで頭を守り校庭に避難します

最後に全員揃っているか確認します

生徒は初めての経験だったと思いますが、真剣に取り組んでくれました。この経験が、今後地震が起きたときに少しでも役立つことを願っています。
今回は、日本語の授業があるクラスでしかシミュレーションを行うことができませんでしたが、校長先生はいつか全校生徒で実施したいと言ってくださいました。
生徒だけでなく先生方も一緒に、地震が起きたらどうするか考えるきっかけになれば嬉しいです。

Writer
インドネシア 西ジャワ州
大川 由生子さん

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