任期後半から、現地の日本語の先生の最大の悩みである「生徒の日本語学習意欲の維持」について、自分なりの授業コンセプトを考えました。
1)ゴミ問題や少子高齢化などに関する日本の取り組みが、ベトナムの課題と共通点があって“おもしろい”(→日本のことをもっと知りたい)と感じる授業※
2)将来日本語を駆使して、その課題を解決する当事者になる意識を誘発する授業
3)教室の外からの刺激で“喜びや感動”をもたらす授業
の3つです。
外からの刺激については、鹿児島と東京の2校と「オンライン交流授業」を実現しました。さまざまな苦労がありましたが、生徒たちや先生が、今までにない“刺激と興奮”を感じてくれたようでした。
オンライン交流授業(ハノイ)
オンライン交流授業(鹿児島県)
また、日越外交関係樹立50周年で来越されていた神奈川県知事に、15クラス700人の生徒からのメッセージや、友好曲合唱のビデオを手渡すことができました。その感動的なシーンが国営TV放送局の番組で取り上げられ、生徒たちや先生、そしてご父兄とその“喜び”を分かち合うこととなりました。
神奈川県知事のチューヴァンアン中学校訪問
終盤には、独立行政法人国際協力機構(JICA)と協力し、日越大学(ハノイ)による「出張レクチャー」も実現しました。
生徒からもらった『うれしい言葉』は、「先生の授業はInspiringで、Motivateされ、日本語をもっと勉強したくなった」でした。数々の企画を通じて、日本語パートナーズ不在でも直接連携できる多くの道筋を残せたことが大変嬉しく、皆様の協力に感謝する次第です。
生徒のメッセージ①
生徒のメッセージ②
※授業テーマ:①なぜ日本語を勉強するの?②大気汚染 ③ゴミ問題 ④高速鉄道:リニアモーターカー ⑤少子高齢化 ⑥スポーツと日本の見えない文化