派遣先の学校の園遊会(日本の文化祭のような学校行事)はクラブ活動の成果発表も兼ねており、生徒によるダンスや音楽演奏などのパフォーマンスがたくさん行われます。
ある日、バンド活動を行うクラブに所属している生徒から、「園遊会で私たちが『残酷な天使のテーゼ』を演奏するので、ボーカルとして歌ってもらえませんか」と相談がありました。
せっかくの機会と思い、参加することに決め、バンドのメンバー全員との初対面を経て、練習が始まりました。
週に一回、放課後の1〜2時間と、全員が集まることができた回数は少なかったのですが、メンバーはそれぞれ自分の家や学校のクラブ活動などで自主的に練習をしていたようです。
日本語パートナーズの活動をしている間、このバンドの練習ではもちろん、生徒たちが好きなことや得意なことを頑張っている姿を見る度に胸が熱くなり、応援せずにはいられない気持ちになりました。
いよいよ本番当日です。
演奏が始まると、会場に来ていた生徒や先生、地域のみなさんがだんだんステージ周辺に集まってきて、一緒にリズムに乗ったり、演奏に合わせて歌ったりしてくださっている様子が目に入ってきました。緊張していた私の気持ちは、メンバーの生き生きとした演奏を聴きながら、段々と楽しむ気持ちに変わっていったように思います。
最後には全員笑顔で終えることができ、大成功でした!
『残酷な天使のテーゼ』を演奏中
派遣先の学校の生徒と協力して行ったパフォーマンスを、派遣地の皆さんに観ていただくことができたこの時間は、台湾人と日本人による双方向の交流活動の1つになったと思います。
また、私自身も、高校の学生時代に戻してもらえたようなこの瞬間を、きっと忘れません。
台湾での活動はそろそろ終わりを迎えます。
台湾で出会えたみなさん、書ききれないほどの思い出と経験を、本当にありがとうございました!