こんにちは、6月よりタイのトラート県のサトリープラサートシン校に派遣されている関戸 成文です。
担当する日本語の9クラスで、「私の趣味は茶道です。茶道具を持ってきました。」と自己紹介をすると、全クラスから「お茶(抹茶)が飲みたい」、「お茶を作りたい」とのリクエストがありました。そして、現地の日本語の先生(CP先生)からも、「来週から茶道の紹介をお願いします」と言われました。6月は「茶道紹介月間」になりました。
2コマ(100分)の授業時間をとれる時は、着物を着て茶道を紹介しました。
まずは、正座で床に手をつき、「ごきげんよう」と言って挨拶をし、授業開始です。また、終わりにも同様に挨拶です。
正座でご挨拶
初めて見るお点前は珍しさもあって、食い入るように見ていました。
M1(中学1年生)は正直です。お茶を飲む前に食べた和菓子の金平糖は「甘い、おいしい」と言い、お茶は「マイアロイ(おいしくない)」と言いながらも、楽しそうにお茶を飲み干しました。
食い入るように見ています
楽しそうに飲み干します
自分たちでお茶を点てる時には、私の真似をして泡立ったお茶を点てようと真剣でした。
また、茶碗を左手にのせ、右手を添えて飲む姿も、とてもきれいに出来ていました。
真剣にお茶を点てます
飲む姿がきれいです
※タイでは正座をする習慣がなく、普段は男の子も女の子もあぐらをかきます。どうぞ気になさらないようにお願いします。
授業後は、お点前の様子をInstagramで「お茶は少し苦いですが、美味しいです」といった感想とともに投稿する生徒や、日が経ってから「『お手前頂戴します』でいいですか」と聞いてくる生徒などがいて、とてもうれしくなりました。
茶道で大切なこと、私の好きな言葉として、「一期一会」の話もしました。「みんなと一緒にいるこの一瞬は一度しかない、とても貴重な時間です。だから、私は一生懸命にお茶を点てます」と。CP先生の上手い通訳説明もあり、みんな、神妙に聞いていました。
「一期一会」、記憶のどこかに留めてもらえるとよいのですが。