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Jom!書道!(ジョム!ショドウ!:マレー語で「書道をしよう!」)

みなさんこんにちは。
現在マレーシア9期として、ペラ州イポーにある全寮制男子校、Tuanku Abdul Rahman中等学校で活動している中村亜紗子と申します。

さて、今回は文化紹介【書道】についてお話しします。
書道を紹介するにあたり一番心配していたのは、現地で書道道具が揃えられるのかということでした。
幸い筆や墨、硯は現地の日本語の先生(CP先生)がお持ちのものをお借りでき、半紙は日本から持ってきたものを使いました。なぜ半紙を持ってきたのかというと、およそ6年前にこの学校に派遣されていた先輩日本語パートナーズ(NP)が、派遣先校付近で半紙を探すことに苦労されたとの報告書を拝見したからです。
先輩NP、貴重な情報をありがとうございました!

いよいよ日本語履修生徒たちに書道を紹介します。
まずはじめに、筆や墨、硯などの道具の名前や、筆の種類や持ち方、半紙の表と裏の違い、文字のバランスや名前の位置、”とめ・はね・はらい”の説明をします。この説明は、わたしができる限りマレー語で、時折CP先生に助けていただきながら行いました。
各机ごとにデモンストレーションをして筆使いを見てもらい、その際、墨が服や肌に付くと落としにくいこと(一番重要!)もあらかじめ伝えます。
CP先生のご意向で、各学年ともにそれぞれ教科書で勉強している課の新しい漢字を教えつつ、その中から好きな漢字を選び、名前はカタカナで書いてもらいました。

5年生(日本では高校2年生)
とても真剣に書に向かう姿

すると、“熊”と書いている生徒を発見。新しい漢字の中に“熊”はなく、既習でもありません。訳を聞いてみると、自分の名前に“クマ”が入っているからとのこと。納得の理由です。
自分自身で漢字を調べ、積極的に学ぼうとする姿勢を素晴らしく思いました。

3年生(日本では中学3年生)の作品
1枚だけ“熊”があるので探してみてください

一文字書くごとに見て!見て!と見せに来てくれ、CP先生とわたしは大忙し。
最後には書きあげた作品の中から1人1枚選び、壁に貼りました。みんな上手に書けていてとても嬉しいです。

2年生(日本では中学2年生)
Cantik!(チャンテ!:マレー語で「綺麗!」)
CP先生に褒められて嬉しそう!

4年生(日本では高校1年生)

少し目を離したすきに服が墨だらけの生徒(あんなに注意したのに!)や、わたしが書いたものに自分の名前を堂々と書いて貼っている生徒……!書道を通して生徒たちにたくさん笑わせてもらいました。
生徒たちにとって楽しく新鮮な体験だったようで、みんな自分の作品をお持ち帰り。
後日生徒のノートを見ると、それぞれ自分の作品を大切に貼ってくれており、さらに嬉しくなりました。
生徒たちの書道体験は大成功のうちに終わりました。

1年生(日本では中学1年生)
初めての書道、初めて習う漢字にみんな夢中になって取り組みました
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