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日本文化 伝えるだけじゃ もったいない!

こんにちは、台湾8期高雄派遣の小澤佑介です。
今回は私が文化紹介を計画するとき、また実際に授業で文化紹介をするときに気を付けていることについて書いていきたいと思います。

私たちNP(日本語パートナーズ)の役割のひとつとして、文化紹介が挙げられます。私は日本人ですから、もちろん「日本を知ってもらいたい!」という思いは強いです。多様な日本の文化を、時間が許す限り紹介したい気持ちでいっぱいです。ですが、「日本を知ってもらうだけ」ではいけないと考えています。文化紹介を計画する際、私は「自分の国と日本はどこが似ていて、どこが違うのか」を考えてもらうことを重視しています。最終的な着地点は、「日本の文化を通して自分の国の文化を改めて考えてみる」ことです。生徒たちに自国の文化を考えてもらう機会を作ることを目標にしています。

実際の文化紹介の流れは様々な種類や方法がありますが、ただ私が話しているだけの文化紹介だと生徒はそんなに楽しく感じないと思います。そこで、ある日本の文化を提示した後、自国の文化との共通点や相違点がないかを生徒に考えてもらいます。そうすることで、生徒に考える力や意見を持つ能力、ひいては発言して意見を共有できるというところまで発展する足掛かりになるだろうと考えています。

私は怖いものが大好きなので、日本の怪談や妖怪について紹介しました。日本の怖さと台湾の怖さは共通点が多く、似ている怪談話や映画などもたくさん挙がりました。「怖いもの、みんな苦手かな……大丈夫かな……」と少し心配していたのですが、台湾の高校生は怖いものが好きな人が多く、話題への食いつきもよかったので、素直にびっくりしました(笑)。

怖い雰囲気を資料でも表現しました

私たちNPが派遣される学校は中等教育機関が多いです。なかなか心を開かなかったり、発言をしてくれない生徒もいるかもしれません。そんな時は、視聴覚教材を入れたり、歌を入れたり、体を動かせるワークを入れ込むなどなど……。生徒たちの興味を引くような資料をつくり、スムーズに発言できるような雰囲気づくりをすることで、だんだんとそれに応えて文化紹介に参加してくれる生徒が増えていくのではないでしょうか。自分自身が文化紹介を楽しんでいないと、生徒たちも楽しまないと思います。まずは自分が好きな・得意な文化を、「自国の文化を考える足掛かり」となるように紹介ができるといいですね。

真剣に聞いてくれました
Writer
台湾 高雄
小澤 佑介さん

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