シンチャオ!(こんにちは!)ベトナム南部ビンズオンに派遣されていた長友久美子です。私は、ビンタン中学校の6年生(日本の小学6年生)から9年生(日本の中学3年生)、全校生徒634人の日本語の授業に関わらせていただきました。
短い派遣期間でしたが、たくさんの文化紹介ができました。すべては現地の日本語の先生のおかげと感謝しています。今日はその中から「干支の折り紙」の授業の様子をお伝えします。
6、7年生(日本の小学6年生、中学1年生)の計10クラスで、『十二支のはじまり』という日本の昔話を読んで、折り紙作品を作るという文化紹介をしました。ビンタン中学校の教室の机は2人掛けなので、隣の席の友達といっしょに作品を作ってもらうことにしました。
授業は、生徒が見てわかるように昔話の絵と、折り紙の折り方のパワーポイントを作り、それを使って「ベトナムと日本の干支は同じか、何が違うか」質問しながら進めました。2023年の干支、日本は「うさぎ」ですが、ベトナムは「ねこ」なんです。ねこの他にも、日本とベトナムで合計4つの動物の種類が違うことを確認して、今年の干支「うさぎ」と「ねこ」を折り紙で折り、顔を描きました。それを画用紙に貼って、「こんにちは」「ありがとう」など、彼らが勉強した日本語を書いて作品完成です。
2023年が日越外交50周年の年ということで「ベトナムと日本は、友達になって50年です」と伝えると、生徒たちから大きな拍手が起こりました。
折り紙を折る時に「うさぎの耳は1センチ幅くらいです」というと、きっちり1センチ測ったり、折り方、色ぬり、字の書き方がとても丁寧な生徒が多くて驚きました。45分の授業時間内で、予想以上の素晴らしい作品がたくさん出来上がりました。
作品を手に「先生できた!見て!見て!」という生徒たちの嬉しそうな笑顔が、今も忘れられません。