こんにちは。インドネシア・ジャカルタに派遣されていた汲田です。
私がインドネシアの文化で、みなさんに一番知って欲しい!と思うのは、「HARI GURU(教師の日)」です。
私の派遣先の2校では、生徒が先生へ感謝を伝えるため、劇・ダンス・詩の朗読・音楽などのパフォーマンスを行いました。先生同士が祝福をしあい、親交を深める時間もありました。
生徒たちは歌をうたった後、先生へ白いバラをプレゼント
また、先生たちは、チーム対抗のゲームをします。私は、一つの派遣先校では小麦粉を運ぶゲームとムカデ競走、もう一つの派遣先校ではジェスチャーゲームに参加しました。チーム対抗で熱く戦う先生の姿は、とても明るく、人となりを実感できるものでした。
チーム対抗戦の前に、気合いを入れる先生たち
この「先生の日」の話を事前に聞いて、私は単純に「先生のための日」だと思っていました。しかし、それ以上に印象的だったのは、「ありがとう」を伝える生徒たちの幸せそうな顔です。先生が喜ぶ顔をうれしそうに見つめる笑顔が非常に印象的でした。「ありがとう」の連鎖。「感謝を伝えることで相手の喜びを感じる」という経験が、子どもたちのコミュニケーション力を育む上で非常に貴重だと思いました。この日、退職する先生がちょうどいらしたのですが、その先生を撮影していた私に「撮ったビデオを全て私たちに送ってくれませんか」と詰め寄った生徒たちの真剣な顔。多分先生のためにビデオを編集するのでしょう。その作業の素早さに、驚きました。
退職する先生を取り囲んで大合唱の後に撮影した写真
インドネシアでも日本同様、先生は仕事量が多そうです。しかし、日本語の教科書には憧れる職業に「先生」が記載されています。時に愉快で、時にかっこいい。生徒の相談にも時間をかけて対応している姿を何度も見ました。熱意があり、魅力ある人材が、集まっていると思いました。
研修後の先生たち。意見や質問が飛び交います
私が派遣先校を離れる最後の日、派遣された2校ともに、素敵なお別れ会を生徒が企画してくれました。生徒たちの豊かな発想・実行力を育む環境が、インドネシアの学校にあるのだと思います。