こんにちは。フィリピン10期のヒデです。
11月と12月に体験したフィリピンらしいステキなお祭りを紹介します。
「巨人の祭り」
11月19日にマニラからジプニー(乗合タクシー)で1時間半ぐらいかけて、南のアンゴノの町で開かれるヒガンテスというお祭りを見に行きました。ヒガンテスの名の元はスペイン語のGigantes、巨人という意味。名前の通り、巨大な張りぼて人形が出てくるファンキーなお祭りです。スペインの植民地時代に始まった歴史あるお祭りですが、巨大な人形は植民者スペイン人をおちょくったものなんだそうです。人形たち、確かにどれも両手を腰に当てて監督官みたく威張っています。こっけいで、めちゃおもしろい。
巨大パペットたちの行進は延々と続き、ブラスバンドの音色にワクワク。植民地支配で抑圧されていても、そんな状況をお祭りで陽気な笑いに変えてしまう。フィリピンの庶民のたくましさとしなやかさを感じたお祭りでした。
高さ3メートル以上はある巨大な張りぼて人形たちの行進
ブラスバンドやバトントワリング、ダンサーたちが次々に続く
「路地のお祭り」
12月8日の金曜日は「聖母マリアの日」というフィリピンの祝日で、その週の土日にあちこちで地域のお祭りが開かれていました。僕の派遣先校があるマニラ首都圏の下町でも道路を通行止めにし、車が入って来なくなった路地のあちこちで、風船割り競争や、空中にぶら下げた陶器を割る(中にはお菓子やコインが入っている)、スイカ割りのようなゲームをやっていました。どこでもMCがパワフルな声で会場を盛り上げています。子どもや大人が一緒にコーラの一気飲み、生卵のキャッチボールなどの単純なゲームに熱中していて、見ているこちらもワクワクしてきます。今はもう見物だけになった高齢の方たちもにこにこして見ていて、そういうのを見ると、「これって生きている幸せそのものだよな」と感じます。「生きてることを楽しもう」、そんな明るさに触れていると、なんだか僕にも幸せがうつるような気が……。いいな、フィリピン!