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Hari Raya Aidilfitriの素敵な一日

みなさん、Apa khabar?(マレー語で「お元気ですか」の意味)
マレーシアのアロースターに派遣中の安ケ平菜都子です。
私たち10期がマレーシアに到着した3月12日は、ちょうどイスラム教の断食月が始まった日でした。今回は、その1か月の断食期間が終わったときに行われる、断食月明けの大祭「Hari Raya Aidilfitri(ハリ・ラヤ・アイディルフィトリ)」の様子についてお伝えします。

今年の「Hari Raya Aidilfitri」は4月10日と11日。マレーシアではこの前後約1週間が休みとなるため、それぞれの故郷に帰る人が多く、かなりの人が移動する期間です。そして「Selamat Hari Raya Aidilfitri ! (断食明けのお祝いの挨拶)」の声が飛び交う期間です。そのHari Raya Aidilfitriの初日に、派遣先校の先生が私をお祝いの席に招待してくれました。当日、最初に向かったのは、その先生のご主人の実家。
まずは食事をいただきます。ルンダン(肉の煮込み料理)やサテ(串に刺した肉を焼いたもの)、クトゥパッ(ヤシの葉でひし形に包んだちまきのようなもの)等たくさんのお祝いの料理が並びます。そしてお腹いっぱいになったところで、家族で行うセレモニーがあります。家族が順番に年長者に一年の許しを乞うのです。子どもは両親に、孫は親と祖父母に、妻は夫に、跪いて「Maaf Zahir dan Batin(私の罪をお許しください)」と順番に挨拶します。許して欲しい色々なことを、小声で親密な様子で伝えあっていて、このやり取りをしながら涙を流している様子から、家族にとって非常に神聖なセレモニーであることが伝わってきました。そんな大事なセレモニーに、なんと私も参加させてもらいました!「Selamat Hari raya Aidilfitri. Maaf Zahir dan Batin」の挨拶に加えて家に招待してくれたお礼を言うと、先生の義父さまからは「マレーシアで元気に活動できますように」、義母さまからは「マレーシアで友人に恵まれますように、あなたはもうここの娘だからまた来てね」という内容の言葉をかけてもらい、その言葉に心が温かくなりました。

一年の罪の許しを乞うセレモニー。和やかな温かい雰囲気です

挨拶のあとはduit raya(お祝いの日のお金)をもらいます。子どもたち嬉しそう!

私も最後に挨拶をさせてもらいました。このハグの優しかったこと!

家族写真もたくさん撮ります。マレーシアではお祝いの日に家族で同じ色のBaju Melayu(男性が着用する民族衣装)やBaju Kurung(女性が着用する民族衣装)で揃える家庭も多いです

その後、帰宅するかと思いきや、知り合いの家を2軒ほど回り、それぞれのお家でまたまた食事をいただきました(1回目の食事で私以外は少食だった理由はこれでした!)。

2軒目の訪問先でいただいたビリヤニ。食べることはコミュニケーション。Hari Raya Aidilfitriから始まる1か月はお祝いの期間。この間にオープンハウス(家にお客を招待して一緒に食事をする)もたくさん行われます

どこに行っても見ず知らずの外国人である私を自然に受け入れてくれて、マレーシアのイスラム教の温かさや穏やかさ、また、家族や友人との連帯感を感じることができ、とても素敵な一日を過ごすことができました!

Writer
マレーシア ケダ州
安ケ平 菜都子さん

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