こんにちは!マレーシアの首都、クアラルンプールに派遣されている河野鈴です。
派遣から2か月ほど経ちましたが、ほぼ毎日、何かしらに驚いています。今日は、私の派遣先校での驚きと発見をいくつか紹介します!
私が派遣されているのは、日本の中学1年生〜高校2年生にあたる生徒たちが通う、公立の学校です。初めて登校してまず目に入ったのは、とってもカラフルな学校の壁でした。コンピューター室の階にはパソコンの絵、図書室の階には本の絵などが描かれています。あらゆるところに名言のようなものも書いてあって、毎日、マレー語を少しずつ読み解いています。
図書室前の壁。細部までとても素敵です
生徒に聞くと、壁の絵は何年も前の生徒たちが描いた(多分)とのこと
次に驚いたのは、時間通りに始まらない授業。授業と授業の間に休憩がなく、時間割では10時まで数学の授業で、10時から日本語の授業という感じ。先生が席を立って授業に向かうのは10時10分ごろ。最初の頃は慣れず、「え、今日、授業ないのかな……汗」と思っていました。
また、毎回、授業に出席しない生徒や途中で抜ける生徒が一定数います。不真面目という訳ではなく、朝からサッカーの試合があったり、イベントの準備をしたり、午後は部活動があったり。これらが正式な理由として認められて、欠席する生徒が多いのです。私が卒業した日本の学校では、とにかく授業が最優先で、生徒が課外活動のために欠席することなど殆どありませんでした。ここでは、委員会やクラブ活動の時間が非常に重視されていて、「学校は授業を受ける場所」という私の概念が徐々に覆されている気がします。
クラブ活動の一つであるマーチングの練習の様子
また、私の派遣先校では、学生自治がしっかりしていると強く感じます。日本と同じように生徒会、風紀委員、図書委員、体育委員などがありますが、何かのリーダーや委員になるには、書類と面接による選考を通過しなければならないそう。学校のイベントや全校の集会などでは、先生たちは座って見守っています。会場や設備の設営・片付けや、司会進行、生徒の誘導など、委員が先生の指示なしに行います。生徒たちを見ていると、自分の役割に誇りを持って仕事をしているのがよくわかります。
学校内には、生徒たちが運営する売店もあります。休み時間にはいつも行列!
日本と違う所だけでなく、似ている所も沢山あるので、また別の機会に発信したいと思います。では、jumpa lagi~!(マレー語で「またね〜!」)