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カオパンサー~少しなら聞き取れるタイの経文を口ずさみ仰ぐ金色の御仏

こんにちは、タイ・バンコクに派遣中の堀本万里子です。
7月2日、カオパンサーの行事に参加しました。カオパンサーとは雨季の間3か月間外出せずに寺院にこもる僧侶のために、灯りとなる蝋燭やたくさんのお供え物を捧げるという大切な仏教行事で、日本語では「入り安居」というそうです。

さて、この日のために生徒が作った山吹色の大きな蝋燭が、花で飾られたトラックに積み込まれています。出発の儀式の後、パレードの一行はまず校内を一周します。音楽隊を先頭に、はだしで踊る生徒や、僧侶への捧げ物を持った生徒、民族衣装の先生方、そしてパレードには参加しない生徒も飛び入り参加しとてもにぎやかです。私も、以前お土産にいただいたタイの巻きスカートをはいて、パレードに参加しました。

パレード一行は校門を出て、授業に残る生徒に見送られながら、歩いて30分くらいのお寺に向かいます。トラックにはお姫様のように着飾った女子生徒が乗り、沿道の注目を浴びていました。生徒の持つ托鉢の中にはいつの間にかたくさんのお賽銭が入っていました。

さて、車から降ろした蝋燭をお寺の本堂に据えると儀式の始まりです。校長先生がひざまずいて礼拝し、全員でお経を唱和した後、20人くらい居並ぶ壇上の僧侶一人ひとりに供物を捧げます。私も手招きされ、見よう見まねでお供えをしました。僧侶は袈裟のひもを前に延ばします。その上に供物をのせると、たぐり寄せて自分の横に置きます。続けて花とお布施も同様にしてお渡しします。直接手を触れることのないようなしきたりなのでしょう。

最後に、僧侶の一人が、鉢に入れた聖水を竹のささらのような物で全員に振りかけて、一連の儀式は終了しました。浄められた気持ちになりました。

特別な儀式なので是非参加してくださいとおっしゃってくれた先生方に感謝し学校に戻りました。

いろいろなお供え物

主役のろうそく

壇上に並ぶ僧侶

踊りを教わりました
Writer
タイ バンコク
堀本 万里子さん

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