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山の村、メーサリアンはこんな場所

最近新しくなったメーサリアン中心部の入り口モニュメント

2024年5月からタイのメーホンソーン県メーサリアン群に派遣されている外山岩郎です。タイ旅行に行ったことのある方なら、「メーホンソーン」という地名を一度は耳にしたことがあるかもしれません。メーホンソーン県はタイ北部に位置する7つの群から成り立つ、山岳地帯の風光明媚な土地で、「メーホンソーンロード」と呼ばれる山道のツーリングスポットはコアな観光客からも人気スポットです。タイ北部の古都であるチェンマイからワゴン車で山道を4時間程進むと、メーホンソーン県の南部にあるメーサリアン群という小さな町に着きます。そのメーサリアンの中心部、私の暮らす派遣先の簡単な紹介をしたいと思います。

郊外の高台からメーサリアン市街地を望む

ちなみに、メーホンソーン県の「メー」(メーナン)はタイ語で川を意味し、「ホン」はタイヤイ語(タイ北部・ミャンマーで話される方言で別称シャン語)で水路を、メーホンソーンは「野生の象を訓練する場所である水路」という意味があるそうです。メーサリアンも、それに漏れず、自然豊かな山と河を見ることができます。タイといえば観光名所が多いことで知られていますが、メーサリアンは人の営みや農業が中心になっている、5万人規模の長閑な町です。

同僚が町の横を流れるユアム川を案内してくれた様子

メーサリアンの中心部の町には信号機が3機、スーパーマーケットが3軒、コンビニはセブンイレブンが3軒。地域の人の胃袋を支える常設市場のほか、通りや広場などで簡易の日替わり市場が開催されています。市場では果物や野菜、惣菜、自然の中にあるハーブや草木、昆虫まで幅広いものを購入することができます。そして、中心街の川沿いには、観光客向けのゲストハウスやホテル、バー等も軒を連ね、夜になると一際賑わいを見せます。ソンテオ(ワゴンの荷台に乗る小さな周回バス)やバス、タクシーなどの交通機関はないため、町の足と言えばもっぱら自家用車かバイクという車社会なので、いつも派遣先校の現地の同僚が車に同乗させてくれます。

左:水曜日に行われる路上市場
右:朝開かれる市場(通称ガチャーオ、ラワン語
(タイ北部・ミャンマーの一部で話される言語)で朝市の意

書き出しで「メーサリアンの中心部」と書きましたが、それは群内が7つのタンボム(日本で言う町・集落程度の自治区)に分かれており、中心部を離れると山の中にポツポツと田園地帯が佇み、そこには中心部とは異なるゆったりとした時間が流れる農村の暮らしが残っているためです。私の暮らすバンカートという場所は群の中心部にあたり、病院や銀行、携帯キャリアの会社、郵便局など、生活に必要なものが町中に点在しています。どこか懐かしい雰囲気が漂うメーサリアンと、そこで日本語に向き合う生徒たちについて、これから2月まで投稿していきたいと思います。

改装中の博物館の前で現地の日本語の先生と筆者
Writer
タイ メーホンソーン
外山 岩郎さん

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