こんにちは!マレーシアのアロースターに派遣中の安ケ平菜都子です。
現在、派遣期間のちょうど半分が過ぎたところです。今回は私の活動や、生徒の様子についてお伝えします。
普段のNP(日本語パートナーズ)としての活動は、授業中の発音・会話モデルや板書、机間巡視をしながら個別の生徒のフォローなどです。その他、宿題をチェックしたり教材を作ったりしています。
みなさんのNPのイメージはどのようなものでしょうか?派遣前の私のイメージは、笑顔の生徒たちに囲まれてわいわいと会話をしているイメージでした。実際NPとして活動してみると、最初こそ日本人のアシスタントの珍しさはありますが、生徒はすぐにそれに慣れていきます。生徒が話しかけたいと思うNPになるためには、生徒たちとの信頼関係が大切だと思います。そのために私が心掛けてきたことは、「笑顔で挨拶をすること」「生徒の名前を覚えて呼ぶこと」「生徒と同じ時間を共有すること」でした。4か月が経過した現在、着任当初からの生徒の変化を感じます。生徒たちからよく日本語で挨拶してくれますし、話しかけてくれる生徒もかなり増えました。習った単語や文法を使って一生懸命話してくれたり、あるいは知っている言葉だけでなんとか伝えようと頑張っている姿をみると、「ああ、この生徒たちは日本語を話す機会が欲しかったんだな」とこみ上げてくるものがあり、こういうときにNPの存在意義を特に強く感じます。
もう一つ、普段の活動で私が嬉しく感じるのは、生徒が日本語に対して自信を持ち始めた兆しを見たときです。生徒全員にひらがなを覚えてほしいと思い、CP先生(現地の日本語の先生)にお願いし、授業の始めの5分間をひらがなクイズの時間にしています。毎回数人の生徒に、私が話す単語を黒板へ書き取りしてもらっています。私の着任時には、ひらがなをぜんぶ覚えられずCP先生から叱られることの多かったある2年生(日本では中学2年生)の生徒が、ある日、他の生徒ができなかった問題に対し、自分から挙手して書けることをアピールしたときの嬉しそうな表情は忘れられません。このように、日本語を学ぶ生徒たちの眩しい変化を見られるのはNPの醍醐味だと思います。
派遣期間もあと3か月。残りの期間の短さに焦る気持ちもありますが、できるだけたくさんの時間を生徒たちと共有して楽しみたいと思います!