サワディー・カップ! タイのパトゥムターニー県(バンコク郊外)に派遣されている守屋です。
私の派遣先校は、タイで一般的な中高一貫校です。タイ国内に系列校が12校ある、理数系教育に力を入れている学校で、教育水準は非常に高いと思います。
今回は“National Science Day”のイベントの一つの様子を通して、派遣校の特色の一端を紹介させていただきます。
8月18日のNational Science Dayの前後には、全国各地の学校でさまざまなイベントが行われます。私の派遣先校でも、8月19日の朝8時前からセレモニーが行われ、一日中校内のあちこちでさまざまなイベントが繰り広げられました。
Science Dayオープニングセレモニー
私は“Spelling Bee”というイベントに参画させてもらいました。
名前からしてScienceとはあまり関係ないような印象ですが、実際はScience全般(自然科学だけでなく、物理、生物、化学、地学まで含む)に関するさまざまな英単語の綴りの知識を競うというもので、午前中はM1~M3の生徒(日本の中学1年生~3年生に相当)、午後はM4~M6(日本の高校1年生~3年生に相当)の部で(問題は共通)、概要は下記の通りです。
外国語開発センター(Spelling Beeの活動の会場)
①Scienceに関する英語の文章を聞いて、その中のある単語の綴りを二択で選ぶ(簡単そうに聞こえるかも知れませんが、例えば“重力子”を表す英単語の発音を聞いて「graviton」か「gravy ton」のどちらが正しいかを選ぶといった難問揃いです)
②Scienceに関連する単語の発音を聴き、それを表す映像を見て綴りを書く(私が担当)
以下は問題の一例ですが、皆さん、答え分かりますか?
(発音をあえてカタカナで書くと“フォトシンセシス”、日本語で「光合成」です)
Spelling Bee 問題の例
③Scienceに関する単語を聞いて、綴りが分かったら挙手し、早かった生徒が口頭で綴りを言い、正しかったらポイントをゲット、間違っていたら次の生徒に回答権が移る(最後の問題「deoxyribo nucleic acid(日本語で“デオキシリボ核酸”)」の超難問にも正解する生徒がいてびっくり!)
この活動を通して、派遣先校の生徒たちの、科学と英語両方のレベルの高さを実感しました。