こんにちは!マレーシアのアロースターに派遣中の安ケ平菜都子です。
今回は、マレーシア人との会話から感じたことについてお伝えしたいと思います。
マレーシア人との会話の中で、私が必ずと言っていいほど質問されるのは「年齢」と「子どもの数」です。日本では初対面に近い人から質問されることはほぼない質問です。しかしマレーシアでは、派遣先校の先生方との会話で突然聞かれることが多いですし、Grab(東南アジアでよく使用されるタクシーの配車サービス)の運転手さんも世間話の中で質問してきます。マレーシアに派遣された当初は、マレー語で会話ができる嬉しさでそれほど気にならなかったのですが、数か月が経ち、マレーシアの生活に慣れてくると、この質問のあまりの多さに辟易して、子どもがいない私は正直、心が疲れてしまう時期がありました。しかし、よく観察していると、この質問はマレーシア人同士でも頻繁にしています。いちいち落ち込むのではなく、なぜマレーシア人はこういう質問をするのか、ということを理解したいと思いました。数人のマレーシア人の方が教えてくれたところによると、イスラム教では、子どもの数は多い方が幸せがたくさんやってくる、と考えられているそうです。なるほど、と納得してからは、それほどこの質問が気にならなくなりました。
この話をCP先生(現地の日本語の先生)に話したとき、日本への留学経験があるCP 先生は、日本滞在時にイスラム教について頻繁に質問された、ということを話してくれました。例えば、「トゥドゥン(髪の毛を覆う布)をかぶって暑くないのか」はかなり頻繁に聞かれたそうです。また、断食の時期に食べ物を勧められて、断ると「誰も見てないし、誰にも言わないから食べて大丈夫!」と、なかなか断食を理解されなかったことなども話してくれました。日本人がマレーシアに住んで不思議だと感じること、マレーシア人が日本に住んで不思議だと感じること、それぞれ面白く感じました。
異なる文化や宗教、価値観の中で生活していると、ときどき戸惑うこともありますが、その「違い」を理解しようとする姿勢や、なるべく楽しむような心の余裕をいつも持てるようになりたい、とマレーシアで生活しながら思っています。