こんにちは!タイ東北部のスリンに派遣されている山﨑です。
今回は文化紹介についてリポートします。
タイに来る前、「文化紹介は何をやれば生徒が喜ぶのか」を考え、日本語パートナーズ経験者の先輩方に相談しました。すると返ってきた答えは「何でもいい」でした。「何でも?」とスッキリしませんでしたが、実際にタイに来て分かりました。本当に「何でもいい」のです。
好きな言葉を書きました
これまで書道や川柳、折り紙などの文化紹介を行い実際に体験してもらいました。生徒には初めてのことなのでどれも喜んでもらえました。他には生徒からのリクエストで「お弁当」「お守り」「てるてる坊主」を作りました。想像以上に生徒たちはアニメなどで日本の生活を知っていますが、実物を見たことがありません。興味があったのでしょう。
左:何を書こうか検索中 右:のびのび書けましたM4(高校1年生)
日本の伝統的な文化だけでなく日本人の日常生活の紹介が文化紹介になるのだと実感しました。これが「何でもいい」という意味でした。生徒は今までアニメや漫画でしか見たことがなかった物を自分たちで作ることができ、とても嬉しそうでした。ただ作るだけではなく、その物の意味やどうやって使うかなども紹介しました。「てるてる坊主は妖怪」だと誤解している生徒もいましたが、無事に誤解は解けました(笑)
可愛いてるてる坊主が出来ました!
最近では多くの生徒が私に日本人的な会釈をしてくれるようになりました。これは私が無意識に会釈をしているからだと思います。知らないうちに全校生徒に文化紹介をしていました。靴を脱ぐ時には履きやすいように反対に向けて靴を揃える(タイは日本と逆向き)など、特別なことでなくても、授業でなくても文化紹介になっています。
ポチ袋でお守りを作りました
また、私は生徒に、タイと日本では違うこともあるけれど同じことも沢山あることを知って欲しいです。例えば年上や目上の人を敬ったり、先輩後輩関係だったり、お寺にお参りする時は線香や花を供えることは似ています。もっと言えば、キャラクターグッズを鞄につけたり、休み時間はゲームやお喋りを楽しむ等基本は同じです。日本人は特別な存在ではなく、身近に感じてもらえたらと思っています。これからも、気負いすぎず私らしい文化紹介をしていきたいです。