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インドネシアの制服文化

こんにちは!ジャカルタ首都圏に派遣中の梅本です。

今日はインドネシアの制服文化を紹介します。
ここインドネシアには、いろいろな制服があります。いろいろな制服ってどういうこと?と思われるでしょうが、日によって着用する制服が違うんです。

制服姿の生徒たち

例えば、私の派遣されている東ジャカルタ市の国立専門高校の生徒の制服は、
(1)白いシャツ+男子はズボン、女子はスカート
(2)スカウトの制服(ボーイスカウト、ガールスカウトスタイルのチョコレート色)
(3)学科別の制服
の3種類があり(もっとあるかもしれません)、日によってどれを着用するかが決まっています。

そして、先生の制服も何種類もあります。先生の制服のほうがルールが複雑で、とても覚えられそうにありません。先生の制服は、

(1)月~水曜日:白いシャツ

白シャツ

(2)木曜日:バティック
ご存じの方も多いと思いますが、バティックはインドネシアの伝統的なロウケツ染めの布で、地域ごとに特徴ある多様な柄が伝わっています。バティックのシャツは正装として着用でき、普段着としても広く親しまれています。

・第1木曜日:紫のバティック(現地の先生によると、紫は東ジャカルタのイメージカラーだそうです)
・第2木曜日:学校独自のバティック

ジャカルタ独自のモダン柄 Batik Betawi の制服。お気に入りです!

・第3木曜日:自由なバティック

色とりどりのバティックを着た先生方と私

・第4木曜日:赤いバティック(赤も東ジャカルタにゆかりのある色だそうです)

(3)金曜日:クバヤ
クバヤは女性の正装として着用されるおしゃれなブラウスです。襟や前合わせの部分にレースや刺繍の装飾が施されています。

(4)毎月25日:インドネシアの教員共通のバティック

(5)国の重要行事の日:公務員共通のバティック
先生だけではなく、インドネシア全土の公務員全員が同じバティックを着用するそうです。私は公務員ではありませんが、一人だけ揃っていないのが落ち着かないのか、現地の日本語の先生がみなさんと同じバティックを貸してくれました。

バティックを着て先生方と記念撮影

以上が、着任して二か月の間に知りえたインドネシアの先生の制服事情です。もしかしたら、まだ私の知らないレアなルールがあるかも知れません。

日本の制服にはない鮮やかな色使いと大胆な柄が魅力的ですし、服を揃えることに対するインドネシア社会の強いこだわりが私の目にはとても新鮮に映ります。

「文化の違い」というと宗教や芸術のことを思い浮かべがちですが、案外身近なところに未知との遭遇があるものです。

Writer
インドネシア ジャカルタ
梅本 裕紀子さん

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