はじめまして。フィリピン11期、タギッグ市に派遣されている玉置です。
フィリピンへ来て一か月が経ちました。派遣地へ来てからいろいろな移動手段を経験したので、ご紹介したいと思います。
私のメインの派遣先校であるPitgo高校は、地元の人たちの居住エリアにあり、フィリピンにたくさんある個人経営の小店舗であるサリサリストアを両側に見ながら歩いて通っています。野良犬や野良猫、たまに鶏も歩いていますが、治安が悪い感じではありません。家にはたくさんの洗濯物が干してあったり、子どもの声やカラオケの歌声が聞こえたり、人々の生活を感じることができます。
一つの家にたくさん家族が住んでいます
そして、サブの派遣先校R.papa高校は、商店街が軒を連ねる人口密度の高い街で、ジプニー(乗り合いバス)を二つ乗り継いで一時間程かけて通っています。ジプニーは時刻表もなければ行き先や乗り降りの場所、料金もフレキシブルで、盗難も多いと言われています。フィリピンに来た当初は、乗ること自体、ハードルがとても高く、ドキドキを超えて少し怖い気持ちがありました。一か月経った今でも気は張っていますが、前よりは慣れて、スムーズに乗れるようになったと思います。ジプニーの中で、地元の方と話が弾んで乗り過ごしてしまうことがあったりと、少しずつこの生活に馴染んできているように感じます。
短い距離の移動では、トライシクル(バイクにサイドカーが付いた乗り物)もよく利用します。トライシクルは料金が不明瞭で高額を支払わされたというようなトラブルも聞きますが、料金を乗る前に確認したり、現地の日本語の先生に前もって相場を聞いておいたりしているので、嫌な思いをしたことはありません。常夏のフィリピンでは、歩いているだけで汗だくになって疲れるので、フィリピンの人たちも気軽に使っています。
街中には信号はほとんどありません
フィリピンの電車、MRTはマニラ首都圏内を移動する時にとても便利で、観光や買い物の際に利用しています。路線が少ないので行き先を迷うことはありません。時刻表はありませんが、10分も待てば電車が到着します。ラッシュ時は発券窓口と改札がとても混雑しますが、前もって窓口で入金しておいた乗車カードで改札を通ることができるので、難しくはありません。車内はエアコンが効いているので快適に遠くまで移動できます。
MRTは日本の会社が建設しました
ただ、フィリピンはどこに行っても待つことが多いです。日本の感覚でコンビニやスーパーのレジがスムーズに進むことはありません。店員さんは多いですが、決められた仕事にゆったりと取り組んでいます。客も待つことに慣れているようで、みんな静かに順番を待っています。
道路もとても混みます。タクシー等で数キロメートル先に行くだけでも一時間かかる場合もあります。
待ち時間を楽しむ工夫として、簡単に聞けるオーディブルやポッドキャストを前もってスマホにダウンロードしておく等、時間と心にゆとりをもって行動するようにしています。
ラッシュ時は特に混みます
最近は交差点を横断する時、左を先に見るようになりました。信号のない場所も車等の間をぬって上手く渡れるようになってきました。不慣れだったことが自分の中で普通になっていく感覚が好きです。
これからも自分の枠が広がっていくような体験をたくさんしたいと思っています。