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生徒たちの日本語へのモチベーションをあげよう作戦無事成功!

こんにちは!マレーシアのアロースターに派遣中の安ケ平菜都子です。
これを書いている今は帰国まで2週間を切ったところです。今回は私の活動について振り返りたいと思います。

初めて「パートナーズの声」に原稿を書いたときのタイトルは「生徒たちの日本語へのモチベーションをあげよう作戦開始!」でした。CP先生(現地の日本語の先生)の当時の悩みは「生徒の日本語へのモチベーションが落ちてきていること」。最初はひらがなの文字カードを並べタイムを計るアクティビティを考えたりしましたが、休み時間に日本語室へ来る生徒は限定されていて、なかなか思うようにいきませんでした。

生徒たちのモチベーションが上がってきたのを感じたのは8月頃からでした。転機になったのは7月から始めた「ひらがなクイズ」。授業開始時5分間をCP先生からもらい、ひらがなの単語の書き取りを毎回やってきました。ひらがなの習得ができていないとCP先生から判断された生徒は、休み時間に日本語室に来てひらがな練習をするように言われます。最初は渋々やってきていた生徒たちですが、私とCP先生で分担して教え、ひらがなを覚えてくると笑顔が見られるようになってきました。そのうちに付き添いで来た生徒と一緒に生徒同士で問題を出し合うようになったり、付き添いで来た生徒が、「僕にも問題を出して」と自分からひらがなを練習し始めたりするようになりました。

ひらがなクイズ
毎回3人の生徒に黒板に書き取りしてもらいます
他の生徒もノートに書き取ります

休み時間にひらがな練習
少しずつ覚えていき自信をつけた生徒の笑顔はとても素敵です

付き添いで来た生徒たちが一緒に問題を出し合ったり、教え合ったりする様子を初めて見た時にはとても感激しました

刺激を受けたのか自発的にカタカナの練習をしに来た生徒とCP先生

ひらがな文字カードを使ったカルタ
私がいなくても遊ぶようになりました

4月の生徒たちの休み時間の様子は、エアコンがある日本語室にきておしゃべりしたり、けん玉で遊んだりということが多かったと思います。もちろんその過ごし方もいいのですが、10月の今の日本語室は、CP先生や私とひらがな練習をする生徒や、私とおしゃべりしに来る生徒、日本語図書コーナーの日本語のマンガや雑誌を眺める生徒、生徒同士でひらがな問題を出し合ったり、ひらがなカルタをして遊んだりという光景が見られ、緩やかに日本語に触れている生徒が多い空間となりました。生徒たちのモチベーションが上がったと感じているのは私だけではなく、CP先生も同じように感じてくれていて、この嬉しい変化を共有できたこともまた嬉しいことでした。
なんでもすぐに結果はでない。焦らない。これが私が日本語パートナーズとしての活動を通して感じたことの一つです。
私の帰国後も、彼らが日本語を楽しく学び続けてくれることを祈っています。

Writer
マレーシア ケダ州
安ケ平 菜都子さん

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