みなさま、こんにちは。
タイのウドンターニーに派遣されている神﨑です。
今回は私の住む地方の恐竜博物館を紹介します。
私の住むウドンターニーはイサーン地方(タイの東北部)にあり、北はノンカーイ県、南はコーンケーン県とカーラシン県に接しています。ウドンターニーには世界遺産の遺跡があり、コーンケーン県とカーラシン県は恐竜で有名です。カーラシン市はウドンターニー市から東南へ180km、恐竜博物館はカーラシン市からさらに北へ35kmの位置にあります。お寺の境内から化石が発見され、シリンド-ン王女の助力で研究施設や博物館が建てられたいきさつがあります。私は休日に見学に行きました。
Sirindhorn Museum入口
Sirindhorn Museumは博物館(展示エリア)とDinosaur Research Center(研究エリア、化石調査分析室)・Site Museum(発掘作業場所)の3か所が見学可能です。博物館内は8つのゾーンに分けられ、宇宙の誕生から生命の誕生・古生代・中生代・恐竜の生活・恐竜の保全・新生代と哺乳類・人間の物語等で分けられています。それぞれの時代の生物の骨格標本や発掘地・特徴などを丁寧に表示してあります。メコン大鯰の化石や人類の太古の壁画などにも興味をそそられます。
Dinosaur Research centerの化石調査分析室
Site Museumで発掘作業中の化石
みなさんはプーウィアンゴサウルス シリンドルナエという恐竜をご存じですか?タイのプーウィアンという場所(コ-ンケーン県・ここにも恐竜博物館があります)で最初に発見され、この博物館のエリアで全身骨格が発見されました。このミュージアムの周辺では7種類の草食恐竜と700以上の骨が見つかり、タイでの研究の中心となっています。
草食恐竜「Phuwiangososaurus Sirindhornae」展示室
草食恐竜「Phuwiangososaurus Sirindhornae」の骨格標本
みなさん、機会があればお近くの博物館に行きませんか?世界の博物館は連携して研究を進めています。日本の福井県立恐竜博物館とシリンドーン博物館の姉妹協定は10年になり、日本の博物館の方を招いて12月6日からイベントが行われます。日本とタイの協力はうれしいですね。そして絶滅してしまった巨大な生き物たちの研究が今後も進むように協力していきたいですね。