こんにちは、タイ・バンコクに派遣中の堀本万里子です。
バンコクから北へ空路で80分。NP(日本語パートナーズ)の同期の仲間を訪ねてナーンへ飛んだ。タイに来るまで全く知らなかった場所だが、彼女の発信するインスタグラムを見ていて、「ラーンナー」に興味を持ち、ぜひ行ってみたいと思った。
タイには地方によって独自の文化があるが、14世紀から16世紀後半にかけてタイ北部に栄えたのがラーンナー・タイ王国で、この地域で栄えた文化をラーンナー文化と呼び、ナーンにはその色が濃く残されている。
同期はタイ語が得意なので、街の人と話をしながら新しい発見があると熱心にメモし、調べているのに感心した。ナーンにはこぢんまりとした美しい寺院があちこちにある。拝観料も要らない。バンコクとは異なるスタイルの建築様式であることは素人目にも明らかだ。ドアのないミニバス「ロットラン」で街を走ったのも面白かった。顔が白く唇の赤い仏様はラーンナーの様式だそうだ。ラーンナー文字で書かれている経典もあった。また、ワット・プーミン等多くのお寺の本堂には、ラーンナーの風俗がよくわかる壁画が描かれていて、川、舟、魚は重要なモチーフとなっている。細かく見ているととても興味深い。
一番人気のワット・プーミン
壁画「ささやく人」(右下)
自転車を借りて、街の西から東まで、2人でたくさんのお寺を巡った。お寺にはボートレースの細長い舟が保管されていて、それを見るのも楽しかった。後日彼女のインスタで見たボートレースはとても迫力があった。
短い旅だったが、タイの多様性を強く感じる貴重な時間だった。仲間がいるからこそ訪問できたことに感謝している。