こんにちは。ベトナム中部・フエに派遣中の小松正和です。
派遣先校での学校生活が始まってから早2か月が経過。通常の授業に加え、ときどき日本の文化を紹介する時間があるのですが、フエで絶対にやってみたかったものがありました。それは、てるてるぼうず!
てるてるぼうずを作ったのは、子どものとき以来
ベトナムの中部地方は雨季の降雨量がハンパではなく、中でもフエは年によって洪水に見舞われるほど。ここに住む彼らは雨に慣れているとはいえ、やはり雨が降らない日は「今日は天気がいいですね!」とみんな嬉しそう。それならば!と、雨季が始まった時期に合わせて、中学校でてるてるぼうずを紹介しました。
まずは日本の季節の名前や「梅雨(つゆ)」という言葉を紹介。てるてるぼうずの意味や由来を説明したあとに、かの有名な童謡を聞いてもらったのですが……。3番のちょっぴり怖い歌詞とアニメが流れると、一同「えぇっ!」と騒然! 自分も子どものときに怖いと思ったなあと懐かしい気持ちになりました。
8年生(日本の中学2年生)はティッシュで作るオーソドックスなタイプを、
7年生(日本の中学1年生)は、折り紙でてるてるぼうずを製作
折り紙の活動でいつも大変なのが色問題。ピンクや黄色、水色など特定の色に人気が集まるので、不公平にならないように、ある程度機械的に配る必要があります。ベトナム人の先生からは「生徒の希望は聞かなくていいですよ」と言われているのですが、「先生、ピンクをください!」と真剣な眼差しで言われると、ついついあげたくなってしまい……。折り紙の在庫にだいぶ色の偏りが生じてきました(汗)。
日本から遊びに来た友人が大量の折り紙を持ってきてくれました。感謝!
みんな上手に折ることができて、いい笑顔
私が見せたお手本のように顔を描く子もいれば、ちょっとひょうきんな表情に仕上げる子も。持参したリボンや布でアップデートするなど、ベトナムの生徒たちの表現力にはいつも驚かされます。普段の授業ではわからないそれぞれの個性を感じられるのも、文化紹介の魅力です。
雨季の間、どうぞよろしくね
てるてるぼうずの効果があったのか、今年のフエは雨季に入っても雨が降らない日があり、ときには快晴(!)になることも。どうか台風や洪水といった災害が今年はありませんように。
てるてるぼうずよ、引き続きフエを天気にしておくれ!